伝道の書,御言葉

だれがその身の後に、日の下に何があるであろうかを人に告げることができるか。 (伝道の書6:12) ------------------ 日本三景の一つに宮城県の松島があります。 この場所を訪れた松尾芭蕉が、その風景のあまりの美しさに、 「松島や ああ松島や 松島や」 と詠んだという逸話がありますが、実際は後世の狂言師の田原坊の作なのだそうです。 ただ、あまり ...

伝道の書,御言葉

これがその分だからである。 (伝道の書5:18) ------------------ 池波正太郎氏の小説『鬼平犯科帳』の主人公、長谷川平蔵は、生い立ちが生い立ちだけに、人情の機微がよくわかり、下情に通じています。 池波氏はある箇所で彼にこうつぶやかせています。 「つまりは、人間(ひと)というものは、生きて行くにもっとも大事なことは……たとえば、今朝の飯のう ...

伝道の書,御言葉

三つよりの綱はたやすくは切れない。 (伝道の書4:12) ------------------ 私は昨年ビデオテープをほとんど処分して捨てました。 見る機械が壊れてもう見ることができなくなっていたからです。 時代は画質がぐんとアップしたDVDとなり、やがてそれより更に画質の良いブルーレイとなりました。 ビデオテープ時代を思い出すと、「よくあんな画質の粗いのを ...

伝道の書,御言葉

神のなされることは皆その時にかなって美しい。 (伝道の書3:10) ------------------ 花粉症の方にはお気の毒なシーズンになりました。 ドクターに聞くと、花粉に毒性があるわけでも何でもなく、人間の側の体質の問題なのだそうです。 まだまだ衛生状態の悪い発展途上国ではこのようなアレルギーは見られないということですから、日本は相当衛生的な国になっ ...

伝道の書,御言葉

だれが神を離れて、食い、かつ楽しむことのできる者があろう。 (伝道の書2:25) ------------------ 私はいわゆる「パソコンオタク」です。 昔は高性能の高価なパソコンを追い求めましたが、今は飽きました。 最近のパソコンはどれもちゃんと動くからです。 普通に動き、普通に速く、電源を入れるだけでネットも印刷もなんの問題もなくできます。 これが私 ...

伝道の書,御言葉

伝道者は言う、空の空、空の空、いっさいは空である。 (伝道の書1:2) ------------------ 五七五の俳句の最後に 「それにつけても 金の欲しさよ」 と付けると、どんな名句も情けなくなるというお笑いのネタがあります。 「春の海終日のたりのたりかな」(与謝蕪村) 春ののどかな情景を詠んだ趣のある俳句が、最後に例のフレーズを加えると、お金のない侘 ...