今日のみ言葉【No.3299】(2024年 3月 1日)「ただ、御国を求めなさい(7)」
自分の持ち物を売って、施しなさい。自分のために古びることのない財布をつくり、盗人も近寄らず、虫も食い破らない天に、尽きることのない宝をたくわえなさい。
(ルカ12:33)
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旧統一教会の信者が破産するまで献金し、その親のせいで生活に困窮した息子は教団に強い恨みを持ち、安倍元首相を殺害するまでにエスカレートした事件がありました。
今日の聖句も、気をつけて読まないと、
「財産を全部売り払って献金しろと言っているのか」
と解釈してしまいかねないところです。
聖書はその一箇所だけで判断せず、それまでの流れ、つまり、文脈の中で意をくみ取っていかなければなりません。
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ここは愚かな金持ちの話の続きです。
大豊作の上にあぐらをかき、食料という物質に依存していた金持ちでしたが、物は命の支えとはならず、命の与え主である神の意のままに生も死も決まるのだということでした。
ですから、持っている財産を売りなさいと勧めているのではなく、物に頼らないで、天に宝を貯えなさいとイエス様は教えておられるのです。
確かにお金や食べ物によって私たちの命は支えられています。
しかし、
「それは究極の助けにはなりませんよ」
ということです。
神に対する信頼が命を支えるとイエス様はここで語られているのです。
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このような考えの中で、改めて今日の聖句を見てみましょう。
そうすると、今までとは違った風景が見えてきます。
「自分の持ち物を売って、施しなさい。自分のために古びることのない財布をつくり、盗人も近寄らず、虫も食い破らない天に、尽きることのない宝をたくわえなさい」
(ルカ12:33)
「自分のために古びることのない財布をつくり」とは、たとえて言えば、天国銀行の口座を作るようなものです。
この銀行は倒産したり破綻したりすることはありません。
「盗人も近寄らず、虫も食い破らない天」と表現されているからです。
そこに入金するわけですが、その元手は「自分の持ち物を売って、施しなさい」ということです。
かと言って破産するまで捧げるということではなく、まず、あなたが地上の銀行に預金する感覚を思い起こしましょう。
自分の現在位置からスタートするのです。
一歩一歩、神への信頼を構築し、積み上げていくのが現実の信仰生活です。
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天に宝を貯えることを思いめぐらす今日として参りましょう。
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