今日のみ言葉【No.572】(2013年 5月20日)
それで主の心はイスラエルの悩みを見るに忍びなくなった。
(士師記10:16)
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士師記には一定のパターンがあります。
イスラエルが神に背き、御心にはずれ、自分たちの思い通りのことを始めます。
その報いとして外敵がイスラエルを襲います。
イスラエルは彼らの圧制に苦しみ、神に助けを呼び求めます。
神は士師を起こし、外敵を追い払います。
イスラエルはしばらくの間平安を保ちます。
ほとぼりが冷めると、また彼らは神に逆らい出します。
すると外敵がやってきます。
イスラエルは神に呼び求めます。
神は士師を送り、危機から彼らを救い出します。
イスラエルはしばらくの間平和を味わいます。
しかしまた神に背き…、というパターンが延々と繰り返されます。
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この時代のイスラエルには王が無く、各部族には緩いつながりがありましたが、実際は皆バラバラに暮らしていました。
ですから、危機の時の団結はありましたが、それ以外は統一されたものはありません。
従って、過去の事例から学び、一つ一つの積み上げの上により良いものを構築していき、成長していく、という考えは事実上ありませんでした。
今が良ければそれで良し。大変になったらあわてて行動する。
喉元過ぎれば熱さを忘れる、後は野となれ山となれ、という時代だったのです。
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イスラエルが滅びずに済んだのは、
「それで主の心はイスラエルの悩みを見るに忍びなくなった。」
という神の憐れみの心があったからに他ありません。
神のあわれみによって生かされていたのです。
しかし人間はこの神の愛、受けた恩を忘れます。
むしろ、自分の努力でここまでやって来ることができた、と考えたがります。
その人間をどこまでも信じ、真に神に立ち返る日が来る、と今日も愛し続け、あわれみをかけ続けておられるのが聖書を通して表される愛の神です。
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同じパターンを繰り返し、同じ過ちを何度も繰り返す自分であることに気づくと、本当にがっかりします。
「私はなんてバカなんだろう」
と自分を責めてしまいます。
しかし、一度の過ちで人生を台無しにすることもできたはずなのに、同じ過ちを繰り返させて下さるお方がおられたことに目を開きましょう。
あなたは傲慢を何度も赦されていたのです。
性懲りもなく同じ失敗のパターンを繰り返すことができたのは、神が繰り返し憐れんで下さったお陰です。
ですから、これからは、その神の愛に目をとめ、神の支えと期待を実感しながら、新しいパターンを生きるように自分を訓練していくのです。
神様は今まで忍耐深かったように、これからも忍耐強く私たちを見守り、成長を手助けして下さいます。
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あなたの失敗の歴史は、神のあわれみの歴史であることを覚えましょう。
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