今日のみ言葉【No.2906】(2022年 9月22日)「3人の客(3)」
わが主よ、もしわたしがあなたの前に恵みを得ているなら、どうぞしもべを通り過ごさないでください。
(創世記18:3)
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一つの聖書箇所を、文脈を無視して解釈してはいけないということの続きです。
聖書は各章に分かれていますが、創世記の17章と18章の間はわずか3日です。
従って、この2つの章は単独に読んではならず、続きとして読んで初めて正しく理解できます。
流れを意識して取り組んでいきましょう。
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創世記17章はアブラハム契約の締結の章でした。
契約を結んだしるしとして、アブラハムに属する男子は割礼を受け、彼自身もその通りにしました。
次の18章で彼は3人の客を迎えますが、この時はユダヤ教の伝承では割礼を受けてから3日目とされています。
アブラハムの割礼の傷はまだ癒えておらず、契約締結当日からの痛みが残っている状態です。
そこに主が御使と共に来られて食事を共にするのですから、これはヘブル文化の「契約の食事」にあたります。
アブラハムが
「わが主よ、もしわたしがあなたの前に恵みを得ているなら、どうぞしもべを通り過ごさないでください」
(創世記18:3)
と全力で主と御使の3名を引き止めたのは、彼の人生どころか後々の子孫の運命までも決める重大な契約のまだ続きの中にいたからです。
従って、この箇所から
「アブラハムがどんな人にも力を尽くして奉仕したのだから、クリスチャンもそれに見習って、見知らぬ人でも出会った人には全力で愛のわざをなしなさい」
というメッセージを汲み取ってはいけません。
ここは契約を交わした後に親しく食事をしているシーンですから、契約という文脈の中でメッセージを読み取らなければならないのです。
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「主にとって不可能なことがありましょうか」
(創世記18:4)
という御言葉も、この契約という流れの中で考えなければなりません。
神が結んだ契約なら、どんな事があっても必ず果たされます。
しかし、神と関係ないところであなたが描く夢がかなうかというと、そこには疑問符がつきます。
アブラハム契約の範囲内であるなら、あなたが神に祈り求めることは、
「主にとって不可能なことがありましょうか」
(創世記18:4)
という御言葉が適用されると信じて進むべきです。
前向きに未来を描き、困難や試練が来ても
「神様がやめろと言っているのだ」
という解釈はせずに、
「このことにも意味がある。これを通して神様は何かを教えようとされ、ここを通して神の最善に導かれるのだ」
と信じて自分を落ち着かせ、神様からの勇気を得てチャレンジするのです。
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では、自分が神に祈り求めていることが神の御心と合致しているかどうかはどうやって見分けたらよいのでしょう?
それが「食事」です。
アブラハムは身の痛みをこらえるという犠牲を払ってでも、最も良いものを差し出して主と食事を共にしました。
私たちの場合、食事とは祈りであり、ディボーションの時間です。
一日のうちで最も良い時間を神に差し出し、神との霊的食事である祈りと御言葉の時を持つのです。
この時間では、アブラハムと同じ祝福の契約を自分もいただいていることを聖書を通して確認し、祈りを通して神との交流の時を持ちます。
その中で、自分が進むべき方向はこれで良いのかを御言葉と聖霊の導きによってチェックしてもらい、軌道修正していきます。
アブラハム同様に
「わが主よ、もしわたしがあなたの前に恵みを得ているなら、どうぞしもべを通り過ごさないでください」
(創世記18:3)
という勢いを持って、ディボーションに臨みたいものです。
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今日も神との食事を大事にし、聖霊に導かれた歩みをしてまいりましょう。
そこにおいて、
「主にとって不可能なことがありましょうか」
(創世記18:4)
という御言葉が現実の生活とマッチしていくのです。
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