今日のみ言葉【No.2976】(2022年12月30日)「イエスの変貌(6)」

四葉のクローバーを探す子ども

そして声が止んだとき、イエスがひとりだけになっておられた。
(ルカ9:36)

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四つ葉のクローバーを見つけるとなぜ嬉しくなるのでしょう?

人は見たものに自分の解釈を加えるからです。

科学的に言えば、通常の三つ葉に約1万分の1の確率で変異体が生じて四つ葉になっているだけです。

しかし、見つけた瞬間、

「珍しいものに出会えた私は幸運である」

という考えを通すので、出てきた感情は「嬉しい」という結果になるのです。

ですから、本当の事実とは無関係に、人は喜んだり悲しんだりすることがあります。

ペテロがその一人でした。

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ペテロが、

「先生、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。それで、わたしたちは小屋を三つ建てましょう。一つはあなたのために、一つはモーセのために、一つはエリヤのために」
(ルカ9:33)

と言ったのは、モーセとエリヤという旧約の偉人を目にしたからです。

その時、彼の頭の中に浮かんだ考えは、

「この二人が来たのだから、イエス様が王となるのは間違いない。そうなれば、弟子の中でも特別に選ばれてこの山に来た私の出世は確実だ」

というものだったでしょう。

モーセ、エリヤ、イエス様の3人がいるという事実をそのように解釈したので、その考えは喜びという感情を生み出し、彼は舞い上がってしまったのです。

しかし、事実はイエス・キリストの十字架の受難ということでした。

「イエスがエルサレムで遂げようとする最後のことについて話していたのである」
(ルカ9:31)

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ペテロがどう思おうと、神の御計画は進みます。

「そして声が止んだとき、イエスがひとりだけになっておられた」
(ルカ9:36)

律法の代表者であるモーセと、預言者の代表であるエリヤは消えました。

これは、モーセ(律法)やエリヤ(預言書)ではなく、イエス・キリストに聞くということで、実はイエス・キリストだけが神の国をもたらすことが出来るという喜ばしいおとずれなのです。

ペテロにとっては、当てが外れた感じがして、彼の喜びは消えたかもしれません。

しかし、実際は神が与える真の祝福が着々と進んでいたのです。

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自分の感情のアップダウンによって神を測るのではなく、イエス・キリストの福音の事実に心の焦点を合わせることがポイントです。

今日もイエス・キリストに聞く一日として参りましょう。

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