今日のみ言葉【No.3182】(2023年 9月26日)「群衆への警告(1)」

さて群衆が群がり集まったので、イエスは語り出された、「この時代は邪悪な時代である。それはしるしを求めるが、ヨナのしるしのほかには、なんのしるしも与えられないであろう。
(ルカ11:29)

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「赤信号、みんなで渡れば怖くない」

というギャグは見事に群集心理を表しています。

人が集まって群衆となると、皆と同じ行動をすることで安心感を得ようとします。

また、群衆の中にいると、他人の言動にひきずられ、興奮しやすくなります。

サッカーや野球で観衆が熱狂すると、知性が低下し、過激な応援という形になって表れるのはこれです。

今日の聖書箇所では「群衆が群がり集まった」とあります。

イエス様は彼らのことを「邪悪な時代」と呼びました。

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イエス様は

「この時代は邪悪な時代である」

と言われましたが、「時代(generation)」という語は「世代」と訳した方が正確です。

新共同訳聖書では、

「今の時代の者たちはよこしまだ」

と訳しています。

なぜこの時代の人々、特にこの場で群衆となって現れた人たちが、邪悪で、よこしまとまで言われなければならないのでしょうか?

それは、「しるし」を求めていたからです。

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この箇所は14節からの続きです。

イエス様は物を言えなくする悪霊の追い出しをなさいました。

当時のユダヤ人たちが悪霊を追い出すために使った方法は、悪霊に名前を名乗らせ、追い出す側がその名前を言って主導権を握り、ビシッと押さえつける、というものでした。

ところが、物を言えなくする悪霊の場合、悪霊に憑かれた人は口をきけなくさせられているので、悪霊の名前を言おうとしても言えません。

そこで、この悪霊を追い出せるのは救い主メシアだけだ、というのが当時の人々の見解だったわけです。

イエス様の場合はどうだったのでしょう。

「さて、イエスが悪霊を追い出しておられた。それは、物を言えなくする霊であった。悪霊が出て行くと、口のきけない人が物を言うようになったので、群衆は不思議に思った」
(ルカ11:14)

この箇所からわかるように、イエス様はメシアだけができると信じられていた奇跡を行い、それを群衆は見ていました。

それならば、「イエスはメシアだ」と判断するのが当然ですが、彼らはさらなる「しるし」を見ようとしてイエス様に求めました。

「またほかの人々は、イエスを試みようとして、天からのしるしを求めた」
(ルカ11:16)

これが

「この時代は邪悪な時代である」
(ルカ11:29)

とイエス様が断定した理由です。

ここからイエス様は旧約聖書の話を引用し、この時代の人々へ警告を発します。

以下、次回に続きます。

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人の意見はどうあれ、自分の頭で考え、自分の答えを出すことが必要です。

神との縦の関係をしっかり築く今日として参りましょう。

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