今日のみ言葉【No.2881】(2022年 8月23日)「長血の女の癒やしとヤイロの娘のよみがえり(10)」

イエスは娘の手を取って、呼びかけて言われた、「娘よ、起きなさい」。するとその霊がもどってきて、娘は即座に立ち上がった。
(ルカ8:54-55)

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前回は読者の皆さんに宿題を出しておりました。

イエス様は「娘よ、起きなさい」と呼びかけましたが、これは誰に向かって言ったのでしょう?

というものでした。

では、答え合わせをしていきましょう。

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答えを出すのは簡単なように見えます。

「イエスは娘の手を取って、呼びかけて言われた」
(ルカ8:54-55)

とあるのですから、これは娘に向かって言っていると取るのが妥当です。

では、イエス様の声を聞いて、彼女は

「ああ、起きなきゃ!」

と思って死からよみがえったのでしょうか?

彼女はまだこの段階では死んでいるので、体の機能はすべて停止しています。

ですから、「娘よ、起きなさい」というイエス様の音声は、空気の振動となって彼女の耳の鼓膜に届いたのは確実ですが、そもそも意識がないのですから、聞こえてはいないのです。

もし、起きようと思って自分の意思で体を動かしたのであれば、イエス様が呼びかける前に生き返っていたということになります。

しかし、

「するとその霊がもどってきて、娘は即座に立ち上がった」
(ルカ8:55)

とありますから、娘はイエス様の声の後に生き返ったと聖書は証言しています。

したがって、表面上は娘に向かってイエス様は呼びかけておられますが、実は娘ではない別の人に向かってイエス様は語っておられたのだということがわかります。

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そうすると、

「娘よ、起きなさい」

という声は、本当は誰に向かって言い、誰に対して聞かせたかったのでしょう?

この部屋に入るには制限がありました。

「娘が死んだことを知っていたので、イエスをあざ笑った」
(ルカ8:53)

ような人々は、信仰がないので排除され、

「娘は死んだのではない。眠っているだけである」
(ルカ8:52)

というイエス様の言葉を信じた者だけが残されました。

いたのは、イエス様とヤイロの娘、ヤイロとその妻、弟子のペテロ、ヨハネ、ヤコブだけです。

まず、ヤイロ夫妻です。

イエス様は娘の両親に向かって、彼らの信仰を強めるために言われたのでしょうか?

それはないでしょう。

このような場合の親は、100%子が助かること以外のことは考えていないからです。

すると、消去法で残されたのは、弟子のペテロ、ヨハネ、ヤコブたちです。

そうです。

イエス様が死んでいるヤイロの娘に向かって、

「娘よ、起きなさい」

と言われたのは、実はこの3人の弟子たちの信仰を強めるため、いわば弟子訓練としてなされたのです。

ではなぜほかの弟子たちは選ばれなかったのでしょう?

また、この弟子訓練は実を結んだのでしょうか?

以下、次回に続きます。

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神は常に私たちの信仰を強めよう、養おうとされて物事を起こされます。

今日もその神の御手の働きを探しつつ、信仰の一歩を進めて参りましょう。

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