今日のみ言葉【No.2882】(2022年 8月24日)「サライとハガル(1)」
サライはアブラムに言った、「主はわたしに子をお授けになりません。どうぞ、わたしのつかえめの所におはいりください。彼女によってわたしは子をもつことになるでしょう」。アブラムはサライの言葉を聞きいれた。
(創世記16:2)
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厚生労働省によると、日本で不妊を心配したことがある夫婦は35.0%で、夫婦全体の約2.9組に1組の割合になります(2019年のデータ)。
また、実際に不妊の検査や治療を受けたことがある夫婦は18.2%で、夫婦全体の約5.5組に1組の割合になります。
現代の日本では不妊治療は一般的になっていますが、アブラムとサライの時代にはそれはありません。
サライはある決断をして子を得ようとしました。
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アブラムは神から子孫繁栄の約束が与えられましたが、子供は与えられませんでした。
元々サライは不妊の女だったからです。
「サライはうまずめで、子がなかった」
(創世記11:30)
それでも二人は神の約束に望みをつなぎ、10年待ちました。
「これはアブラムがカナンの地に十年住んだ後であった」
(創世記16:3)
しかし、妊娠の兆候はありません。
とうとうサライはこう結論付けました。
「主はわたしに子をお授けになりません」
(創世記16:2)
この生活の延長上に未来はないと見切りをつけたのです。
彼女は、
「このままではジリ貧で、子が生まれる可能性は日々減っていく。今までとは違う何か別のことをしなければ子供は生まれない」
と考え、どうやったら子孫を残せるかと考えました。
これはかなり前向きな生き方ではないでしょうか。
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サライは自分が考えられる限りの最善の解決策を探しました。
そして、それを夫アブラムに提示しました。
「どうぞ、わたしのつかえめの所におはいりください。彼女によってわたしは子をもつことになるでしょう」
(創世記16:2)
これは当時の文化・法律的には問題がなく、正妻に子がなければ主人と女奴隷との間に子を産ませ、その子は正妻の子として認められたのです。
夫アブラムは妻サライの言うことを聞き入れ、そのとおりにしました。
これで子供が生まれてくれれば万々歳なのではないでしょうか?
世継ぎが与えられれば、アブラム一族の未来は安泰となるはずです。
しかし、それは
「人間の知恵と力を駆使し、あらゆる困難を乗り越えて成功を勝ち取った感動のドラマ」
ではありましょうが、一連の出来事に神も信仰も入ってはいません。
ここからアブラムとサライは、神の約束を純粋に信じて生きる方向へと、試練を通されながら導かれていきます。
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人間として最善を尽くしていきましょう。
それでも人間ですから不完全で不備があります。
しかし、その中を通して神の最善へと導かれることを信じ、今日も御心を追い求めて参りましょう。
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