今日のみ言葉【No.2762】(2022年 3月 7日)「キリスト教イロハ(224)『ペテロの第2の手紙』」

ある人々がおそいと思っているように、主は約束の実行をおそくしておられるのではない。ただ、ひとりも滅びることがなく、すべての者が悔改めに至ることを望み、あなたがたに対してながく忍耐しておられるのである。
(第2ペテロ3:9)

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以前の御言葉メールでこんな記事を書きました。
https://mikotoba.org/?p=1551

Sさんは、

「提出物を出さなくとも、そのままでいれば先生は見逃してくれる」

という考えが染み込んでいました。

高校生になった最初の夏休み、読書感想文は未提出のまま終わりました。

出さなくても何事もなく、夏が終わり、秋になり、彼はすっかりそのことを忘れてしまいました。

そして冬休み。

クリスマスが終わり、お正月を目前にのんびりしていたその日、突然、担当の先生から電話がかかってきました。

「ずっと待っていたけど、とうとう自分からは言ってこなかったな。年が終わる前に出せよ。」

彼は冬休み中に登校させられ、窓の外に降り積もる雪を見ながら、夏休みの読書感想文を書き上げなければなりませんでした。

しかしこれが彼の人生を変えました。

「約束は守らなければならない」

彼の体に鉄の棒が1本、打ち込まれたようなものです。

現在、ビジネスに励み、手堅い信用を得ているSさんの人生があるのも、高校時代の先生の関わりがあってのことです。

神様はこの先生のような御方です。

長く忍耐し、悔い改めを待っておられますが、神が定めた時に裁きをなさいます。

クリスチャンはそれを信じ、現在、何の裁きが下らなくとも、きよい生活を送るのです。

ところが、これに反する主張を持った偽教師たちが現れました。

それに対抗するために書かれたのがペテロの第2の手紙です。

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ペテロの第2の手紙の特色は、偽教師の出現です。

これは当時のグノーシス主義者だと言われています。

彼らは、精神のみが良く、物質は本質的に悪であると考えました。

そこから、体は悪なのでどう扱っても構わないと考え、飽食や不道徳な生活をし、また、他人にもそうするように勧めました。

彼らは自分たちに都合の良いように聖書解釈をし、神の恵みを曲解し、その行為を正当化したのです。

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これは、

「極力、きよく信心深い行いをしていなければならない」
(第2ペテロ3:12)

というキリスト教の教えと対立します。

この命令の根本には、

「その日には、天は燃えくずれ、天体は焼けうせてしまう」
(第2ペテロ3:12)

という世の終わりの啓示があります。

キリストの再臨があり、その時、世はさばかれ、終末を迎えるのです。

それを信じているので、クリスチャンはきよい生活をするように努力し、日々悔い改めて神から罪のゆるしを受け、歩み直していくのが現世での生活のあり方です。

しかし、偽教師たちは再臨を否定し、この世はいつまでも続くと教え、自分の欲望のままに生きることを教えました。

ペテロの第2の手紙では、純真な人々を迷わせる偽教師への警戒が述べられています。

そして、彼らが何を言おうと、不信仰の者は裁かれ、この世は終末を迎えるのだから、そのような人たちとは一線を画し、自分たちの生き方として、

「しみもなくきずもなく、安らかな心で、神のみまえに出られるように励みなさい」
(第2ペテロ3:14)

と語っています。

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本書の内容は以下のようになっています。

(1)挨拶(1章1節〜2節)

(2)真の知識(1章3節〜11節)

(3)知識の確証(1章13節〜21節)

(4)偽教師(2章)

(5)キリスト者の望みと忍耐(3章)

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正しい知識を身に着け、世の終わりがあることを信じ、現在の生活をきよく送るように努めましょう。

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