今日のみ言葉【No.2761】(2022年 3月 5日)「良きものを探す」
悪に負けてはいけない。かえって、善をもって悪に勝ちなさい。
（ローマ12:21）
——————
あるテレビ製作会社が「ホームレス50人を1年間追う」という企画を請け負いました。
ヤラセをするわけにはいかないので、本物のホームレスを探さなければなりません。
見つけました。
そこはホームレスの集会とも言うべき炊き出しの会場です。
ディレクターは50人を確保し、番組を作れるめどがついて安心したので、彼らが仲間内でどんな話をしているか聞いてみようと思いました。
すると、その99%が悪口と批判だったそうです。
自分がこうなったのは政府の政策が間違っていたからだとか、ハローワークの対応が悪い等々。
挙句の果てに、ボランティアの方々が無償で提供する食事を食べながら、
「誰も何もしてくれない！」
と言って盛り上がっている始末です。
彼は業績を上げている社長や一流アスリートの番組も作っており、成功者の特徴は他人の悪口やグチを言わないことであると知っていました。
やはりそれは正しいと確信し、ほぼその時のインタビューで番組の内容はまかなえたそうです。
この話は、自分の思いとはそぐわない状況に追い込まれた時、私たちはどうしたらよいかの一つの指針となるのではないでしょうか。
-*-*-*-*-*-*-
信仰はワクチンのようなものではありませんから、信仰さえあれば、どんな困難にも免疫ができていて対処できるというものではありません。
しかし、神への信仰は、試練に対処するあなたの態度を変えていきます。
人は大きく2つに分類されます。
否定的に考える人と肯定的に考える人の2種類です。
否定的考えに傾く人は、自分の思いとはそぐわない状況に出会った時、それを「ひどかった」と受け取ります。
そして、その話を自分の親しい友だちや、話を聞いてくれそうな人情味の厚い人に語ります。
すると、その「ひどかった」話はどんどん成長します。
それはあたかも、「ひどかった体験談」のコンテストに向けて、自分がどんなに大変なところを通っているかを話すリハーサルを繰り返しているかのようです。
-*-*-*-*-*-*-
一方、肯定的に考える人、つまり神を信じる者は、同じ状況に追い込まれても、可能性を見出そうとして探します。
悲観的観測を雲散霧消させようとするのです。
ネガティブな考えをポジティブな考えによって置き換え、すっかり消してしまおうとする背後には、次のような考え方があります。
「太陽は、その光を遮る雲よりも強い」
「私の内にいらっしゃる神は、今私を取り囲んでいる憂鬱な気持ちよりも力を持っておられる」
「光は闇に打ち勝つ。だから明日の朝、太陽は再び輝く」
神が造られた世界に生きている限り、どんなところにも良きものがあると信じ、可能性を探す生き方をするのです。
-*-*-*-*-*-*-
この2つの生き方は、実際生活ではほんの些細な出来事に現れます。
たとえばあなたが、
「また感染者が増えてきましたね。どうなるんでしょうね」
と話を振られた時に、
「いつ自分も感染するかわからない、ひどい時代になったものですね」
と悲観的方向で話を合わせようとするのか、あるいは、
「大丈夫。もう少しで収まるでしょう」
と希望的観測を述べようとするのかの違いです。
もちろん客観的な正しい情報の上に立って判断しなければなりません。
しかし、そこで絶えず良きものを探そうとする態度が、10年後20年後、ホームレスの集会で盛り上がる人物になるか、一流の選手になるかを決めているのではないでしょうか。
-*-*-*-*-*-*-
「善をもって悪に勝ちなさい」
（ローマ12:21）
この御言葉を心にいただいて、今日も神の恵みに目を止める一日として参りましょう。
-*-*-*-*-*-*-
-*-*-*-*-*-*-
□ ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ □
■メールマガジン「今日のみ言葉」
■発行責任者：山形ジョイフルチャーチ 丸山芳浩
■ご意見ご感想は、 maruyama@mikotoba.org までどうぞ
■Webサイト mikotoba.org
■Youtube 丸山芳浩師 メッセージチャンネル
www.youtube.com/channel/UCXkISdmuTWhsbW1i4DNey6w
■御言葉メールの申込、停止は全て自動でなされます。下記メールアドレスに件名も本文も無い空メールを送信して下さい。
☆御言葉メールをお申し込みになりたい方は
→ reg@mikotoba.org
（仮登録メールが送られますので、その中のリンクをクリックして本登録となります）
★御言葉メールを停止したい方は
→ del@mikotoba.org