今日のみ言葉【No.2759】(2022年 3月 3日)「キリスト教イロハ(223)『ペテロの第1の手紙』」
神はあなたがたをかえりみていて下さるのであるから、自分の思いわずらいを、いっさい神にゆだねるがよい。
(第1ペテロ5:7)
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試練の時の励ましの御言葉を10個挙げて下さいと言われたら、あなたはどれを選ぶでしょう?
今は便利な時代で、上記の「試練の時の励ましの御言葉」というワードでネット検索すると、いくらでも出てきます。
その中でも、多くの人が「これは定番の御言葉」としてリストに入れるだろうと思われる聖書箇所が今日の聖句です。
歴代のクリスチャンたちがこの御言葉によって慰めと励ましを得てきたのは間違いありません。
なぜなら、ペテロの第1の手紙は試練の中にいる人たちに向けて書かれた手紙だからです。
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「愛する者たちよ。あなたがたを試みるために降りかかって来る火のような試錬を、何か思いがけないことが起ったかのように驚きあやしむことなく」
(第1ペテロ4:12)
とあるように、神を強く信頼しているか弱いかにかかわらず、試練の時は人生にやって来るのです。
しかし、クリスチャンで愛の神を知っているということは、ここで未信者の方々が得られない恵みを得ています。
それは、この試練は
「あなたがたを試みるために降りかかって来る火のような試錬」
だということをあらかじめ知っているということです。
ですから、
「何か思いがけないことが起ったかのように驚きあやしむこと」
がありません。
「ああ、予定通り来たか」
と受け止め、これによって私の信仰が本物かどうか試されるのだなと、試験に臨む受験生のように試練に立ち向かうことができるのです。
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その苦難に処する究極の方法が今日の聖句です。
「神はあなたがたをかえりみていて下さるのであるから、自分の思いわずらいを、いっさい神にゆだねるがよい」
(第1ペテロ5:7)
それはあたかも、試練という問題を作成した神ご自身が、同時に試験監督としてあなたのそばにいて、
「あなたを無意味に苦しめるためにこの試練を与えたのではない。また、ギリギリまで頑張らせるためでもない。あなたが私に信頼しているかどうかを明らかにするためなのだよ。だから、重荷や心配を私にゆだねて、あなたはあなたの全力を出して問題に取り組みなさい」
と言っておられるかのようです。
この自分をかえりみていて下さる御方がいるのだ、と信じて試練に飛び込むと、飛び込む前よりその真っ最中にいるほうが平気だということを体験なさるでしょう。
そして、試練には神の定めた期間がありますから、気がついた時には試練のトンネルを出ている自分を発見するのです。
「あなたがたの会った試錬で、世の常でないものはない。神は真実である。あなたがたを耐えられないような試錬に会わせることはないばかりか、試錬と同時に、それに耐えられるように、のがれる道も備えて下さるのである」
(第1コリント10:13)
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ペテロの第1の手紙は、紀元63年頃、小アジア地方のクリスチャンが出会った迫害に耐えさせるために書かれました。
ペテロはこの手紙をシルワノに筆記させ、信仰生活の正しい仕方のすすめと、神の恵みの証しを伝えています。
本書の内容は5つに大別されます。
(1)挨拶(1章1節〜2節)
(2)キリスト者の祝祷(1章3節〜2章10節)
(3)信仰者としての生活(2章11節〜4章11節)
(4)苦難に処する道(4章12節〜5章11節)
(5)結び(5章12節〜14節)
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神にゆだねて歩んで参りましょう。
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