今日のみ言葉【No.2438】(2020年12月24日)「キリスト教イロハ(123)『宣教師』」

横浜市立大学医学部ヘボンホール

「全世界に出て行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えよ」
(マルコ16:15)

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57名のキリシタンが処刑された米沢市の北山原(ほくさんばら)は、日本でも有数の殉教の聖地として注目されています。

これは1629年の出来事ですが、この時代、遥か彼方のヨーロッパから海を越えてキリスト教の布教がなされたのです。

「全世界に出て行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えよ」
(マルコ16:15)

この御言葉を具現化したのが宣教師(せんきょうし)と呼ばれる人たちでした。

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海外で福音宣教のために遣わされる人を宣教師と言います。

同胞のユダヤ人以外の人々(聖書は「異邦人」と表現します)にキリストの福音を伝えた使徒パウロは、最初の宣教師と言って良いかもしれません。

その後、教会から数多くの宣教師が福音伝道のため、全世界に派遣されました。

これは

「全世界に出て行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えよ」
(マルコ16:15)

というキリストの命令に基づいています。

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日本に来た最初の宣教師は、1549年、鹿児島に上陸したスペイン人、フランシスコ・ザビエルです。

プロテスタントの宣教師は、日米修好通商条約が発効した1859年から続々とやって来ました。

その年、ヘボン式ローマ字を創始したことで知られるジェームス・カーティス・ヘボン夫妻が入国します。

キリスト教の布教は禁止した徳川幕府でしたが、宣教師の医療活動は黙認されていました。

医師であったヘボンは無償で診察・治療を行い、多くの人々がその恩恵を受けました。

彼はその後33年間、幕末から明治という激動期の日本に在住し、和英辞典や聖書の日本語訳を完成させ、多くのクリスチャンの育成に当たりました。

ヘボンの後継者たちは、明治学院やフェリス女学院等のミッションスクールを創設し、彼は多くの実を結びました。

「さまざまな分野で日本の近代化に献身したヘボンですが、彼は見返りを求めていません。その生涯を貫いた姿勢は新約聖書にある”Do for others what you want them to do for you(人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなた方も人にしなさい)”という言葉が最もあてはまります。この『Do for others』の精神こそが、ヘボンが日本に伝えた最も大切なものだったのかもしれません」
(「PHP Online 衆知」より。https://shuchi.php.co.jp/rekishikaido/detail/4350

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あなたにしかできない福音の宣べ伝え方があります。

神から与えられた恵みを大切にし、それを生かす道を歩んで参りましょう。

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