今日のみ言葉【No.2439】(2020年12月25日)「クリスマス特別号『神の答が来る時』」
ダビデの子ヨセフよ、心配しないでマリヤを妻として迎えるがよい。その胎内に宿っているものは聖霊によるのである。
（マタイ1:20）
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クリスマスおめでとうございます。
私たちが救い主イエス・キリストのご降誕をお祝いできるのは、二千年前のヨセフとマリヤの人知れぬ決断によってであることを覚えたいものです。
マタイによる福音書第1章にはヨセフの苦悩と神の答が記されています。
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＜１＞ヨセフの苦悩
当時のユダヤの結婚慣習では、婚約の１年後に同居を始めますが、法的に結婚関係は成立しています。
ですから、ヨセフはマリヤの口から
「聖霊によって身重になった」
（マタイ1:18）
と告げられた時、まず真っ先に思い至るのは現代日本で言う「不倫」です。
マリヤは嘘をついてごまかし、自分を騙そうとしているのか？
あるいは、本当にそう思い込んでいる心の病の状態なのか？
ヨセフの心の中では、不安、怒り、無力感等、様々な感情が渦巻き、混乱したでしょう。
「一体私はどうしたらいいのだろう？」
彼は答を探し求めました。
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＜２＞預言者ホセアの例
模範解答はすでに聖書の中にあります。
それは預言者ホセアに神が命じた生き方です。
彼は自分の元から離れた姦淫の妻を探し出し、もう一度結婚生活をせよと神から命ぜられます。
ホセアはその妻を愛するようにと神から言われ、彼女が産んだ自分の子ではない子供も受け入れて愛するようにと言われます。
彼は神の命令に従いました。
ホセアは苦渋に満ちた生活を送ったわけですが、これには神の深いメッセージが込められていました。
それは、背信のイスラエルを神はホセアがしたように受け入れ、愛しているのだというメッセージです。
ですから、ヨセフもまた同じように、自分が騙されていようがいまいが関係なく、マリヤのために自己犠牲の生涯を送るのが模範解答です。
しかし、彼はその選択をすることはできませんでした。
ヨセフは自分にできるギリギリの実力による解答を絞り出したのです。
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＜３＞自分の解答
おそらくヨセフの心の中には、自分は裏切られたのだという思いと、マリヤを愛する思いとがあり、随分葛藤したことでしょう。
しかし、事は重大です。
彼は「正しい人」、つまり、律法に忠実な人だったので、もし「マリヤは姦淫の罪を犯したのだ」と公（おおやけ）になったら、彼女は石打の刑、つまり死刑に処される可能性があることを知っていました。
何としてもそれは避けたい。
そこで彼が選んだ選択は
「ひそかに離縁しようと決心した」
（マタイ1:19）
というものでした。
これは個人的解決策で、二人の証人の前で離縁状を渡せば結婚関係を終わらせられたのです。
ヨセフは、自分が考えられる限りの最善だと思われる決断をしました。
ここまで、神は一切の介入をなさっていません。
しかし、模範解答でない実力の解答がなされ、ヨセフの真の姿が明らかにされた後に、神の答を持って御使がやって来ます。
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＜４＞神の答が来る時
ヨセフがこのことを思いめぐらしていたとき、主の使が夢に現れて言いました。
「ダビデの子ヨセフよ、心配しないでマリヤを妻として迎えるがよい。その胎内に宿っているものは聖霊によるのである」
（マタイ1:20）
天使はヨセフに、心配するなと安心させます。
次に、マリヤを妻として迎えよという神の命令を伝えます。
そして、神ご自身が「胎内に宿っているものは聖霊による」のだと保証して下さっていると、神に従える理由を述べています。
ヨセフが自分の答を出した後、神は御自身の正解と「答え合わせ」をして下さったのです。
私たちはしばしばこの「神の試験」に出会います。
その時は、人の答を写しても、神に答を聞こうとしても、神様からの反応は無いようです。
自分の実力で答案を書き、たとえ不完全であっても、ギリギリ最善と思える答を出した後、神様は答を表して下さるのです。
ヨセフは夢で現れた主の使いの言葉は神からのメッセージだと確信しました。
彼の心配は払拭され、マリヤを妻として迎える決断に迷いはなくなりました。
その後彼は一生涯、自分の子ではないイエス様を子として育て、救い主の成長を支える役割をしたのです。
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あなたの答を書きましょう。
そこから
「神われらと共にいます」
（マタイ1:23）
という人生が明らかにされていきます。
このクリスマス、神の祝福が豊かに注がれますように…。
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