今日のみ言葉【No.2398】(2020年11月 6日)「大祭司による裁判(2)」

しかし、イエスは黙っていて、何もお答えにならなかった。
(マルコ14:61)

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伝道すると、神を信じたいと思って質問してくる人と、神を否定する意図で質問する人に出会います。

たとえば

「本当に神様はいるのでしょうか?」

という文字にすれば同じですが、話す雰囲気や態度によってどんな動機から話しているのかは感じ取れます。

牧師は相手がどの霊から語っているのか識別できるように訓練を受けたプロフェッショナルなので、話を聞いた瞬間からその感覚を研ぎ澄ましているからです。

神を求めている人に対しては真摯に応答しますが、「神なんかいるはずはない」という意見を主張しようとしている人に対しては、

「そうでしょうかねえ」

とか

「そうお思いなんですね」

という程度の受け答えだけして、話を長引かせません。

議論しても平行線をたどるだけだからです。

イエス様はその点はもっとはっきりしていて、真実でないことには沈黙を貫き、真実を語るべき時にはきちんと口を開き、正々堂々と話しておられます。

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大祭司カヤパ邸でイエス様を有罪とする宗教裁判が開かれましたが

「多くの者がイエスに対して偽証を立てたが、その証言が合わなかった」
(マルコ14:56)

とあります。

完璧な偽証をするはずだったユダがおらず、急場しのぎの寄せ集めの人々では話が合わないのは当然です。

そこで、イエス様の言葉を曲解する人々が出て、イエスは神殿を壊すと言ったと証言しました。

「わたしたちはこの人が『わたしは手で造ったこの神殿を打ちこわし、三日の後に手で造られない別の神殿を建てるのだ』と言うのを聞きました」
(マルコ14:58)

これならローマに訴えても反逆罪として正当に認められる重要な証言となります。

しかし、実際はイエス様は自分で神殿を壊すとは言っておらず、

「この神殿をこわしたら、わたしは三日のうちに、それを起すであろう」
(ヨハネ2:19)

と言っているのです。

しかも「この神殿」とはご自分の体のことを意味し、十字架から三日後に復活するという預言です。

ですから、これらの偽証に対しては

「イエスは黙っていて、何もお答えにならなかった」
(マルコ14:61)

という態度を取り続けられました。

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では何も言い返さなかったのかというとそうではなく、大祭司の

「あなたは、ほむべき者の子、キリストであるか」
(マルコ14:61)

という問いに対して、これは真実ですから、

「わたしがそれである。あなたがたは人の子が力ある者の右に座し、天の雲に乗って来るのを見るであろう」
(マルコ14:62)

と、詩篇110篇1節とダニエル書7章13節を引用して、自分こそキリスト(救い主)であることを言い表されたのです。

この証言によって、祭司長と全議会とは

「イエスは神を冒涜したのだから死刑に相当する」

と決定しました。

イエス様はその後、

「ある者はイエスにつばきをかけ、目隠しをし、こぶしでたたいて、『言いあててみよ』と言いはじめた。また下役どもはイエスを引きとって、手のひらでたたいた」
(マルコ14:65)

とあるように、侮辱され、なぶりものにされ、非常な痛みを受けました。

ただひたすら神の御心に従順であられたのです。

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私たちがここから学ぶべきことは何でしょうか?

真実でないことが言われている時は取り合わないこと。

真実を語るべき時には正々堂々と言うこと。

その結果、対立や痛みを経験することはやむを得ないこと。

しかし、神に従ったその先に神の大きなご計画が表されること。

このような様々な思いがあなたの心の中で浮かぶことでしょう。

神は何を自分に語っているのかを見定め、それを受け止めていく今日として参りましょう。

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