今日のみ言葉【No.2083】(2019年 8月29日)「キリスト教イロハ(12)『イエス・キリスト』」

2019年8月29日

『山上の垂訓』カール・ハインリッヒ・ブロッホ画

「わたしがあなたがたに伝えているこのイエスこそは、キリストである」
(使徒17:3)

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あなたは戦国時代に織田信長が天下統一を目指し、豊臣秀吉がそれを成し遂げ、その後、徳川家康が江戸幕府を開いたと信じていますか?

「そんなの信じるも信じないもないでしょ。みんな実在の人物なのだから」

とあなたはおっしゃるかもしれません。

実はこの3人以上の確率でこの世に生存していたことが確実なのが、イエス・キリストという人物です。

仮に

「イエス・キリストなんて架空の存在なんじゃないの?」

と考えると、上記の織田・豊臣・徳川の3名はなおさら架空の物語のキャラクターに過ぎなくなるほど、イエス・キリストと呼ばれた人物が今から2000年前にイスラエルに生存していたことを示す事実は圧倒的に残されています。

彼は本当にこの地球上に生きていたのです。

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イエス・キリストに関しては多くのことが書かれてあり、その量は膨大にあり過ぎるので、今回はその人物紹介としてサラリと記すのみにとどめておきます。

まず名前ですが、イエスと言います。

これはヘブル語のヨシュアという語と同じで、「神は救いである」という意味を持っています。

当時、明治以前の日本と同じように一般庶民に名字はないので、ナザレ村に住んでいたことから「ナザレのイエス」と呼ばれたり、大工ヨセフの息子だったので、「ヨセフの子イエス」と言われたりしていました。

ですから、「キリスト」は名字ではありません。

これはヘブル語の「メシア」のギリシャ語訳であり、「油注がれた者」、つまり「救い主」という意味の称号です。

ちょうど豊臣秀吉が「太閤秀吉」と言われたのと同じです。

それが今では、「イエス・キリスト」が固有名詞のように使われるようになったというわけです。

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さて、ナザレ村のイエスはユダヤ人の住むパレスチナ地方で活動しました。

時は紀元30年代のはじめで、ローマ帝国がイスラエルを支配していた時代です。

聖書を読むと、イエス・キリストはガリラヤ周辺やエルサレムの都でいろいろな人と語り合い、交流し、病を癒し、慰め、教えたことがわかります。

やがてその教えがユダヤの宗教的指導者らに反対され、弟子のユダに裏切られ、ローマの死刑形式である十字架に架けられて死にました。

それが金曜日。

そして3日後の日曜日の朝に、墓が空(から)になっていることが発見されました。

ここまでがキリスト教関係者以外の人でも全員一致している歴史的事実です。

空になった墓までは全人類は一致しているのです。

しかしそれをどう解釈し、その後に記述されている聖書の内容をどう考えるかで人類は二つに分かれます。

イエスは復活した、と信じるか信じないか。

つまり、ここから先が信仰の世界なのです。

非常に明確なラインが引かれてあります。

イエス・キリストがこの地上に生き、死んだことは全人類が共有している事実です。

しかしその死からよみがえり、十字架の死は人間の罪のための身代わりの死だったのであり、それが神に受け入れられ、キリストの死が自分の罪のためであったと信じる者すべてが救われる、と告白するのがクリスチャンなのです。

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このイエス・キリストをどう考えるかで死後の行き先が決まると聖書は教えています。

あなたの論理で、納得して選択なさいますように。

そしてその選択に間違いがないように祈ります。

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