今日のみ言葉【No.3763】(2025年10月29日)「パロの追撃(1)」
主がエジプトの王パロの心をかたくなにされたので、彼はイスラエルの人々のあとを追った。イスラエルの人々は意気揚々と出たのである。
(出エジプト記14:8)
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株式市場に古くから伝わる格言の一つに、
「人の行く裏に道あり花の山」
という言葉があります。
これは、
・多くの人が「買い」に走り、「相場はこのまま上がり続ける。下がることはない」と過熱している時は、天井が近い。
・逆に、多くの人が悲観して「売り」に出る時、つまり相場が暴落している時は、底値が近い。
という教えです。
大衆の心理とは反対の行動を取る方が大きな利益を得るチャンスがある、というのは、いかに人々の行動が現実に基づくものではなく、自分たちの願望や思い込みの投影であることが多いかを示しています。
出エジプト直後のイスラエルの民は歓喜していましたが、その喜びは根拠のないものであり、すぐに厳しい現実に直面することになります。
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パロの目から見れば、
「イスラエルの民が神によってエジプトから導き出された」
ということは、単に
「自分たちの手落ちで奴隷が大量に逃げ出した」
ということです。
当然、取り戻しに出かけます。
「主がエジプトの王パロの心をかたくなにされたので、彼はイスラエルの人々のあとを追った」
(出エジプト記14:8)
しかも、都合の良いことに、イスラエルの民は遠くにいるのではなく、海のかたわらに宿営しています。
その時のパロの心理を、主なる神はすでにこう告げておられました。
「パロはイスラエルの人々について、『彼らはその地で迷っている。荒野は彼らを閉じ込めてしまった』と言うであろう」
(出エジプト記14:3)
今やイスラエルの運命は風前の灯火(ともしび)です。
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ところが、エジプトの軍隊の追っ手が迫っていることを知らなかったイスラエルの民は、
「イスラエルの人々は意気揚々と出たのである」
(出エジプト記14:8)
とあるように、喜びと元気にあふれていました。
しかし、状況確認だけで判断し、信仰によらない人の喜びは、浮き草のように頼りなく、すぐに消えてしまいます。
彼らはパロの追っ手が到達したのを知ると、
「パロが近寄った時、イスラエルの人々は目を上げてエジプトびとが彼らのあとに進んできているのを見て、非常に恐れた」
(出エジプト記14:10)
と、先ほどまでの意気揚々とした勢いは瞬時に消え去り、一転して恐怖に駆られてしまいます。
これが人間のありのままの姿です。
ここから、モーセは神に信頼する生き方を彼らに伝えます。
以下、次回に続きます。
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現実を正確に見る目と、信仰によって現実を見る目。
その両方を養う日々を過ごしてまいりましょう。
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