今日のみ言葉【No.3674】(2025年 7月 4日)「やもめの祈り(5)」

あなたがたに言っておくが、神はすみやかにさばいてくださるであろう。しかし、人の子が来るとき、地上に信仰が見られるであろうか」。
(ルカ18:8)

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都内でタクシーに乗ったら、運転見習いの人が前に乗っていました。

話を聞くと、6か月前に東京に来たばかりで、都内の地理にはまだ不慣れとのこと。

なぜそんな不利とも思える状態でタクシーの運転手になろうとしているのかと問うと、

「僕は東京のことを知りたい。だから、あちこち行けるこの職業が最適だと思うのです」

という答え。

まったく予想外の発想に、内心舌を巻きました。

今日の箇所も、まったく違う視点でイエス様は話しておられたのだと気づかされるところです。

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やもめの祈りのたとえ話を、

「一生懸命祈れば、神は必ず願いを聞いてくださる」

という教訓で終わらせてはいけません。

なぜなら、このたとえ話の結びの言葉はこうだからです。

「しかし、人の子が来るとき、地上に信仰が見られるであろうか」
(ルカ18:8)

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このひとまとまりの話は、「再臨」の流れの中で語られていることをすでにお伝えしております。

文脈上、ルカ18章1節〜8節は、キリストの再臨直前の大患難時代にいるユダヤ人向けに語られている箇所です。

しかも、イエス・キリストを救い主メシアと信じ、反キリストの追求を逃れている信仰を持ったユダヤ人たちに向けて、

「わたしは必ず来るから、失望せずに祈り続け、信じて生き延びなさい」

とイエス様が言っておられる箇所なのです。

ですから、

「しかし、人の子が来るとき、地上に信仰が見られるであろうか」
(ルカ18:8)

という御言葉を読んで、クリスチャンであるあなたが、

「あら、イエス様はわたしの祈りも信仰も足りないのをご存知で、そこを指摘しておられるのだ」

などと受け取るべきではありません。

なぜなら、携挙(けいきょ)によってクリスチャンはすでに天に移されており、大患難時代には地上にいないからです。

いない人に向かってイエス様が語られているはずはないので、この箇所はクリスチャンとは無関係なところとなるのです。

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さて、ヨハネの黙示録が示す大患難時代は、相当厳しい時代です。

反キリストが支配し、携挙以降にキリストを信仰した人々の中で、特にユダヤ人信者たちは激しい迫害を受けます。

その際、信仰を持ったユダヤ人たちの中で、

「あまりの迫害にキリストの地上再臨を待てず、信仰を捨ててしまう者たちが出てくる」

とイエス様は予告されているのです。

これが、

「しかし、人の子が来るとき、地上に信仰が見られるであろうか」
(ルカ18:8)

という御言葉が表す意味です。

そこには、人の弱さに対する深い憐れみと警告が込められていることが感じられます。

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大患難時代を経ずして天に移されるクリスチャンの恵みに感謝して、今日も生きて参りましょう。

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