今日のみ言葉【No.3665】(2025年 6月24日)「やもめの祈り(2)」
「ある町に、神を恐れず、人を人とも思わぬ裁判官がいた。ところが、その同じ町にひとりのやもめがいて、彼のもとにたびたびきて、『どうぞ、わたしを訴える者をさばいて、わたしを守ってください』と願いつづけた。
(ルカ18:2-3)
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裁判官と言われたら、あなたはどういう人を思い浮かべますか?
頭がいい、知識が豊富な人格者、包容力、客観的な判断力、等のイメージが思い浮かびます。
ユダヤ社会では、裁判官は最上級の人でした。
ところが、上記の性質にはまったく当てはまらない裁判官が、この話の登場人物となっています。
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このたとえ話では、
「ある町に、神を恐れず、人を人とも思わぬ裁判官がいた」
(ルカ18:2-3)
とあります。
とんでもない人が裁判官をしています。
「神を恐れず」ということは、自分を神の下に服従させないということですから、自分が神、つまり、何でも自分の思うとおりにする人であったということです。
彼の基準は、自分の得になるかどうかです。
そこにもう一人の登場人物の「やもめ」が現れます。
やもめとは、寡婦、夫に先立たれた未亡人のことです。
この当時、現代日本のような社会福祉制度はまだ準備されていませんから、自分で働いて生計を立てるしかありません。
しかし、やもめができる仕事など限られており、十分な収入が得られるはずがありません。
落ち穂拾いの例のように、人々はお互いに助け合い、これら社会の最弱者を守ったのです。
「あなたがたの地の穀物を刈り入れるときは、その刈入れにあたって、畑のすみずみまで刈りつくしてはならない。またあなたの穀物の落ち穂を拾ってはならない。貧しい者と寄留者のために、それを残しておかなければならない。わたしはあなたがたの神、主である」
(レビ記23:22)
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このやもめが、どのような事情かは述べられていませんが、訴えられたというのです。
彼女はどうしようもないので、この不義な裁判官のところに来て、
「どうぞ、わたしを訴える者をさばいて、わたしを守ってください」
(ルカ18:3)
と何度も願い続けました。
願い続けたということは、何度も断られたり、居留守を使われ、無視されたことがあったということです。
それは当然です。
現世の得しか考えていない裁判官ですから、儲けにも何もならないやもめの願いに取り合う暇などありません。
ところが、彼の考えが変わるというのがこのたとえ話のストーリーです。
やもめの熱意に心打たれ、彼は自分の非を認め、悔い改めたのでしょうか?
以下、次回に続きます。
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神に願い求める信仰生活を送って参りましょう。
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