今日のみ言葉【No.3620】(2025年 4月23日)「第4の不安」

それゆえ行きなさい。わたしはあなたの口と共にあって、あなたの言うべきことを教えるであろう」。
(出エジプト記4:12)
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何を見ても、何を言われても心配になる人はいるものです。
モーセがその人でした。
彼は神から何度も
「大丈夫だ」
と保証が与えられますが、その都度、別の不安を持ち出し、
「私にはできない」
と、神の命令を断ろうとします。
神はそのような人にどう接するのでしょうか。
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モーセは第4の不安を訴えます。
「ああ主よ、わたしは以前にも、またあなたが、しもべに語られてから後も、言葉の人ではありません。わたしは口も重く、舌も重いのです」
(出エジプト記4:10)
モーセは口下手だったので、神のメッセージを人々に語り、納得させる自信などなかったのです。
それに対して神は、
「だれが人に口を授けたのか。話せず、聞えず、また、見え、見えなくする者はだれか。主なるわたしではないか」
(出エジプト記4:11)
と言われ、
「全能の神が大丈夫と言っているのだから、大丈夫なのだ」
と保証をなされ、さらに加えて、
「それゆえ行きなさい。わたしはあなたの口と共にあって、あなたの言うべきことを教えるであろう」
(出エジプト記4:12)
と、これ以上ない励ましをモーセに与えました。
神は、神を信じる者が危機に陥る時、神の霊によって語るべき言葉を教えてくださるのです。
新約聖書では、
「そして、人々があなたがたを連れて行って引きわたすとき、何を言おうかと、前もって心配するな。その場合、自分に示されることを語るがよい。語る者はあなたがた自身ではなくて、聖霊である」
(マルコ13:11)
と記されています。
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戦時中、この御言葉の約束を現実のものとして体験した牧師は少なからずおられます。
以前、この御言葉メールでも紹介した、米沢興譲教会の田中美男牧師もその一人です。
先生は太平洋戦争中、特高警察に連行され、巧妙な誘導尋問を受けました。
「天皇は神ではないな? キリスト教ではそう教えているのが正しいはずだな」
この問いに対し、
「天皇は尊敬すべき人物ではありますが、神ではありません。イエス・キリストこそ神です」
と答えれば、当時の国体に反するため、投獄され命を落とす可能性もありました。
一方で、
「天皇は神の子孫であり、現人神(あらひとがみ)です」
と答えれば、釈放はされても、信仰を否定したことになります。
絶体絶命のその瞬間、先生の頭に浮かんだのは、大日本帝国憲法の一文でした。
「天皇ハ神聖ニシテ侵スヘカラズ」
そこで先生はこう答えました。
「憲法に『天皇ハ神聖ニシテ侵スヘカラズ』とありますから、私のような者が天皇についてどうこう言うことはできません」
以後、何を聞かれてもその一点を繰り返し、憲法論で押し通しました。
最終的に、特高警察は「もうよい」と言って先生を釈放しました。
振り返れば、憲法条文の中で覚えていたのは、その一か所だけだったそうです。
田中美男先生は、聖霊の導きによって官憲の問いを切り抜け、信仰を否定せずに命を守られたのです。
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神を信じて歩む者には、人生の重大な時に、必ず聖霊の助けと語るべき言葉が与えられます。
それを信じて、今日も信仰の歩みを続けてまいりましょう。
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