今日のみ言葉【No.3619】(2025年 4月22日)「癒やされた重い皮膚病の人たち(1)」
イエスはエルサレムへ行かれるとき、サマリヤとガリラヤとの間を通られた。
(ルカ17:11)
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皆さんがお持ちの聖書で、「らい病」と表記されている箇所があったら、その聖書は現在では古い版(バージョン)となっています。
当時のパレスチナ地方に「らい病(ハンセン病)」が実際には存在しなかったことが、研究によって明らかになったため、訳語の見直しが行われたのです。
口語訳聖書と新改訳聖書では「重い皮膚病」と変更され、新改訳2017ではヘブル語の発音をそのまま取り入れ、「ツァラアト」という表記が採用されています。
ルカ17章11節〜19節は、その病が癒やされた奇跡の話ですが、単に
「イエス様は病気を治す方だ」
という理解だけで済ましてはいけない箇所です。
癒やされたという出来事を見る前に、その背景を見ていきましょう。
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「イエスはエルサレムへ行かれるとき、サマリヤとガリラヤとの間を通られた」
(ルカ17:11)
ここの記事では、イエス様はエルサレムへ向かわれた、とルカは書き出しています。
ルカは医者でしたので、ルカ福音書では客観的情報を読者に提示しています。
「いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように」という5W1Hを意識し、読者が正確に状況を理解できるように記録しているのです。
実は、時間的に言って、この時はラザロの蘇生の奇跡の直後です。
死人が生き返るという衝撃的な出来事は、当然のように人々の間でたちまち話題となり、それはエルサレムの大祭司の耳にも届いたことでしょう。
つまり、イエス様を取り巻く状況は日に日に厳しくなっており、命の危険が差し迫る状態へと向かっていたのです。
そのような中で、
「イエスはエルサレムへ行かれるとき」
(ルカ17:11)
となりました。
これは、単にエルサレムへ用事を済ませに行ったのではなく、もう二度と戻らない道をエルサレムへ向けて辿っておられたのです。
この後は十字架しかありません。
イエス様は、エルサレムへ行く最後の旅の途中で、10人の重い皮膚病の人たちに出会ったのです。
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イエス様の気持ちを思いめぐらし、聖書を読んで参りましょう。
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