今日のみ言葉【No.3468】(2024年10月 4日)「盛大な晩餐会のたとえ(3)」

ノーベル賞晩餐会(在スウェーデン日本大使館サイト Foto: Fredrik Sandberg, AP)

ところが、みんな一様に断りはじめた。
(ルカ14:18)

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予定の当日や直前に約束をキャンセルすることを、よく「ドタキャン」と言います。

「土壇場(どたんば)でキャンセル」の略で、「ドタキャン」です。

しかし、今回の聖書の場面はドタキャンではなく、わかっていたのにキャンセルする悪質なケースです。

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晩餐会を開く主人は2度僕を派遣しました。

事前と当日です。

あらかじめその日があると分かっていたのに、招かれた側は皆、行けないと断りだしました。

「ところが、みんな一様に断りはじめた」
(ルカ14:18)

ドタキャンするには、不慮の事故や突然の病気等のやむにやまれぬ事情があったのでしょうか?

彼らが前々から予定されていた晩餐会をキャンセルした理由を見てみましょう。

(18節)「わたしは土地を買いましたので、行って見なければなりません」

土地は買う前に見るものです。買ってからどんな土地か見に行くことなどあり得ません。

(19節)「わたしは五対の牛を買いましたので、それをしらべに行くところです」

これも、買う前に調べるものです。買ってからどんな牛かを調べる人はいません。

まして、10頭の牛を買えるくらい裕福な人は、しもべがいるはずです。

牛の様子は自分ではなく、しもべに任せれば良いことです。

(20節)「わたしは妻をめとりましたので、参ることができません」

イスラエルの男子は、結婚後1年間は兵役が免除され、何の務めもしません。

これは申命記24:5で定められており、夫婦の関係を確立させるための律法です。

ですから、晩餐会に行く時間は当然あったのです。

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いずれも緊急ではなく、むしろいい加減な理由です。

つまり、彼らは晩餐会のことを、いつでもキャンセルできる軽いものと見ていたというわけです。

これは、主催者側を尊敬せず、馬鹿にしているのと同じです。

主人が怒るのも当然です。

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賢明な読者である皆さんは、ここまで読んで、神とイスラエルとの関係を理解されたことでしょう。

神はイスラエルを選び、神の国に入れるように祝福の契約を結ばれました。

最初に遣わされたしもべは、旧約の預言者たちです。

当日遣わされたしもべとは、旧約と新約の橋渡しとなったバプテスマのヨハネです。

「そのころ、バプテスマのヨハネが現れ、ユダヤの荒野で教を宣べて言った、『悔い改めよ、天国は近づいた』」
(マタイ3:1-2)

このたとえ話は、イスラエルが神の招きを拒否したことを表しています。

パリサイ人に代表されるイスラエルは、当然神の国に入れるものだと思っていたのが、実はそうではない、とイエス様は語っておられるのです。

では、晩餐会はどうなるのでしょう?

人が誰もいない、空っぽの晩餐会になるのでしょうか?

以下、次回に続きます。

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神の招きに素直に応ずる人生を送って参りましょう。

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