今日のみ言葉【No.3521】(2024年12月 9日)「生活の処方箋(193)『全ては自分から』」

イエスはその人が横になっているのを見、また長い間わずらっていたのを知って、その人に「なおりたいのか」と言われた。
(ヨハネ5:6)

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カウンセリングの仕事をさせていただき、心の宿題から解放されていく方に感動します。

アルコール依存症は、お酒が本人のみならず、家族をも苦しめます。

そのようなアルコールの苦しみから解放される人の中に、

「酒が自分をダメにした。酒さえこの世になければ」

と言っていたのに、ある日から、

「酒ではない。人生の主役は自分」

と、主語を【酒】から【自分】に変える人がいらっしゃいます。

まわりや状況が自分を支配するのではなく、自分が人生の舵を取る主役であると、主客転換なさるのです。

鈴木太郎さんはお酒が人生の主役でした。

しかし、

「【鈴木丸】の船長は自分、お酒ではない」

と明言し、立ち向かい、ついに何十年という葛藤から解放されました。

これは何もお酒に限らず、人や状況や親が悪いと思っている人生から、

「全ては自分から、自分が主役」

と転換して生きることが人生であり、幸せの最短距離のようです。

(※田中信生の『生活の処方箋』より)

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全ては自分から始まることが、ヨハネ5章の癒やしの奇跡から知ることが出来ます。

ベテスダの池に、癒やしを求めて大勢の病人が詰めかけていましたが、その中に、38年間、病気で悩んでいる人がいました。

イエス様は、彼に、

「なおりたいのか」
(ヨハネ5:6)

と尋ねられました。

病気の人が癒やしを望むのは当たり前だと思ってはいけません。

中には癒やされることを望まない病人もいるのです。

なぜなら、治るためには努力が必要であり、治療のための苦痛を味わわねばならないからです。

治りたい人にとっては、そんなことはもろともせず、一時的な苦しみとして乗り越えられますが、病と絶望に沈み込んだ人にとっては、今の病気の苦しみと、治療のための苦しみを天秤にかけ、

「同じくらい苦痛を味わうのなら、新たに苦しみを作り出したくない。今のままで十分」

と、ひたすら現状維持にしがみつきます。

そして、そのような自分を正当化するために、自分の現況を人のせいだとします。

実際、ベテスダの池の病人も、

「主よ、水が動く時に、わたしを池の中に入れてくれる人がいません。わたしがはいりかけると、ほかの人が先に降りて行くのです」
(ヨハネ5:7)

と言っています。

これは、

「自分は悪くない。一生懸命努力しているが、周りの人の方が先に入るので、私は癒やしの機会を得られない。私が治らないのは周囲の人々のせいだ」

と返答しているということです。

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しかし、イエス様は彼に向かって、

「起きて、あなたの床を取りあげ、そして歩きなさい」
(ヨハネ5:8)

と命じます。

すると、どうなったでしょう。

ヨハネによる福音書には、

「すると、この人はすぐにいやされ、床をとりあげて歩いて行った」
(ヨハネ5:8)

と記されています。

この病人は、イエス様の言葉を聞いて、その言葉に従ったのです。

すると、即座に癒やされ、彼は立ち上がり、今まで自分が寝ていた床を取り上げ、歩いて去ることができるほど強められたのです。

ここのところが

「全ては自分から」

というところです。

あくまでも癒やしの主はイエス・キリストです。

しかし、その言葉を聞き流すことなく、言う通りにし、癒やしを受けるかどうかは、自分の選択にかかっているのです。

その意味で、

「自分が主役」

となります。

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あなたは今の苦境を、人のせい、環境のせい、親のせい、と、自分以外の周囲のせいにしていませんか。

そうやって生きる方が楽なのです。

しかし、いったん現実の問題を解決しようとし始めると、どうしても自分自身と対面しなければならなくなります。

そのあなたに、イエス様が、

「なおりたいのか」

と尋ねておられる声が届いているでしょうか?

本当に自分はどうしたいのか?

「起きて、あなたの床を取りあげ、そして歩きなさい」
(ヨハネ5:8)

と、今日聞いたイエス・キリストの御言葉にどう反応するか?

「全ては自分から」

なのです。

すでに御業を始めておられるイエス様と共に歩まれる今日でありますように…。

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