今日のみ言葉【No.3467】(2024年10月 3日)「飢饉に対処するヨセフ(2)」
彼らはヨセフの所へ家畜をひいてきたので、ヨセフは馬と羊の群れと牛の群れ及びろばと引き替えで、食物を彼らにわたした。こうして彼はその年、すべての家畜と引き替えた食物で彼らを養った。
(創世記47:17)
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戦中戦後の食糧難の時代、農家に着物を持って行って、それでお米をわけてもらったという話を聞いたことがあります。
ヨセフは物々交換で民に穀物を与えました。
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エジプトの民の銀も尽き、困窮を極めた彼らが取った行動は、
「食物をください。銀が尽きたからとて、どうしてあなたの前で死んでよいでしょう」
(創世記47:15)
とヨセフの前に訴え出ることでした。
これは飢饉の6年目のことであったと考えられます。
ヨセフはすでに各々の町に食料を保管させていました。
「そこでヨセフはエジプトの国にできたその七年間の食糧をことごとく集め、その食糧を町々に納めさせた。すなわち町の周囲にある畑の食糧をその町の中に納めさせた」
(創世記41:48)
通常、このような場合、民衆は暴動を起こし、備蓄施設から食料を盗み出すものです。
しかもそれは自分たちが住む場所に置かれているのですから、簡単です。
しかし、民はまずヨセフに訴えに行ったのです。
ここに民のヨセフに対する信頼が見られます。
「この人のおかげで自分たちは生きていられる。この先もこの方に頼っていけば何とかなる。だから従っていこう」
このような信頼関係ができていることが、穏やかな行動につながったと考えられます。
クリスチャンがキリストの言葉に従って生きるのも、このような信頼関係、つまり信仰があるからです。
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ヨセフは物々交換を提案します。
「あなたがたの家畜を出しなさい。銀が尽きたのなら、あなたがたの家畜と引き替えで食物をわたそう」
(創世記47:16)
飢饉で人間に食料がないということは、家畜にとっても同じです。
ですから、彼の提案とは、
「無駄に飢え死にさせてしまうくらいなら、その家畜を私に提供しなさい。そうすれば家畜は生き延びられる。そして、その代わりに食物を与えます。あなたがたはそれを得て命をつなぎなさい」
というようなものだったのです。
このヨセフの提案は彼らに受け入れられました。
「彼らはヨセフの所へ家畜をひいてきたので、ヨセフは馬と羊の群れと牛の群れ及びろばと引き替えで、食物を彼らにわたした」
(創世記47:17)
ここまで読むと、
「いやいや、背に腹は代えられまい。ヨセフは相手の弱みにつけ込んで、すべての財産を合法的に奪い取ったのではないか」
という考えも湧いて出ます。
しかし、聖書の記述はこうなっています。
「こうして彼はその年、すべての家畜と引き替えた食物で彼らを養った」
(創世記47:17)
ヨセフはエジプトの民を「養った」と書かれてあります。
彼は憐れみの心を持って民に対処し、と同時にパロの財産を増やすということをやってのけたのです。
ここにヨセフの賢さが表されています。
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神の知恵を求める今日として参りましょう。
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