今日のみ言葉【No.3453】(2024年 9月14日)「生活の処方箋(165)『現実の分かる人間』」
「ああ、わが主よ、生きている子を彼女に与えてください。決してそれを殺さないでください」
(列王紀上3:26)
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子供さんが不登校になり、真面目なご両親は、それらに関する書籍を求めてこられました。
必死になってその本を読んでいるそばで、子供が言いました。
「お父さん、お母さん、僕はその本に書いてある人とは違う。僕はここにいる」
と。
本は読めてもわが子が読めない。
寂しいことです。
本は読めなくても、現実の分かる人間でありたいものです。
人は多く、行動を起こすことが億劫だと言います。
それ以上に大変なことは、よく考えるということです。
日本人は、考えることが不得手のようです。
世界的な哲学者が数少ない所以なのかもしれません。
しかし、混沌としたこの時代に生きるためにも、なぜこの人はこのような事を言い、行動するのかとよく見、聞き、考えなさることです。
「現場」という書物の中に、きっと、宝を見出されることでしょう。
(※田中信生の『生活の処方箋』より)
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現実を見抜く力を身につけるには、自分の本音を認め、受け入れることです。
誰でも、その本音は醜いもので、表に出すべきではないと思って塞いでいます。
ですから、自分の本音がヒョロッと出て、アッと思った瞬間に、
「出てくるな!」
とばかりに本音さんを叩いて引っ込めようとします。
しかし、そうするのではなく、
「そうか、私はそういう思いを持っていたのか」
と不本意ながらも認め、
「自分の正体とはこの程度のものだったのだなあ」
と、本音さんと仲良くなることです。
あなたが自分の本音を受け入れた分量に比例して、人の本音も見えてきます。
あなたが自分の本音を受け入れず、見ようとしないで押し隠そうとすれば、当然、相手の本音を見ようとはしません。
なぜなら、それは自分の嫌な部分だからです。
時に、相手を徹底的にやっつけなければ気が済まないのは、自分と同じ本音を堂々と表に出していることに耐えられず、消し去りたいというあなたのもがきの表れです。
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ソロモン王は、世のありのままを見つめ、現実が善であろうと悪であろうと、理論にかなった動きであろうと理不尽で説明がつかない流れであろうと、それらをありのまま見つめ、受け入れた人です。
「わたしは日の下で人が行うすべてのわざを見たが、みな空であって風を捕えるようである」
(伝道の書1:14)
自分の本音がわかる人は、他人の本音もわかります。
王は、二人の母親が一人の子をめぐって争った際に、本音に触れる対応をしました。
彼はどちらが本当の母親かを見分けるために、極端な解決策を提示しました。
「そこで王は『刀を持ってきなさい』と言ったので、刀を王の前に持ってきた。王は言った、『生きている子を二つに分けて、半分をこちらに、半分をあちらに与えよ』」
(列王紀上3:24-25)
そんなことをしたら赤ん坊は死んでしまいます。
本当の母親は、たとえその子が自分のものにならなくても、子の命を守ろうとします。
二人の女のうちの一人が、子を譲ると言い出しました。
「ああ、わが主よ、生きている子を彼女に与えてください。決してそれを殺さないでください」
(列王紀上3:26)
これが本音の叫びです。
王の知恵によって、真の母親はどちらであるかが明らかとなりました。
現実を見極める洞察力と知恵。
それはすべてをありのまま受け入れるところから生まれていきます。
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自分のありのままをそのまま受け入れて下さったイエス・キリストの赦しを土台として、自分も自分自身を受け入れていく今日として参りましょう。
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