今日のみ言葉【No.1152】(2015年10月10日)
夜、初更(しょこう)に起きて叫べ。主の前にあなたの心を水のように注ぎ出せ。町のかどで、飢えて息も絶えようとする幼な子の命のために、主にむかって両手をあげよ。
(哀歌2:19)
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犬がウンチをする前にクルクル回るのは、地磁気を感知するためだ、という説があります。
そう言えば私がこれから散歩に連れて行くビーグル犬は、毎回必ず南北方向を向きます。
きっと地球の磁気と同じ方向だと心地よいのでしょう。
渡り鳥が長距離を、夜の闇の中も方向を間違えずに飛べるのは、この地磁気を感知する器官が身体の中にあるからだと言われています。
あんな小さな体の中に、微弱な地磁気信号をキャッチする精密センサーを備えさせ、鳥たちを目的地まで運ばせるのは神のわざとしか言いようがありません。
神は定めたことをきちんと行う御方なのです。
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哀歌第2章は、イスラエルの主なる神が、ご自分の神殿を破壊し、ご自分の民を悲惨な滅亡に追いやる状況を描いています。
直接的にはバビロン軍の手を通してですが、間接的には神の手の業です。
神は気に入らないのでむやみに滅ぼす御方ではありません。
長い年月、イスラエルの悔い改めを待ち、忍耐を重ね、不従順の結果はこうなると預言者たちの口を通して何度も警告してきました。
しかし民の態度は変わらなかったので、警告通りの裁きをなさったのです。
神は定めたことをきちんと行う御方だからです。
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裁きを下す神は、同時に祈りを聞く神でもあります。
ですから、哀歌の記者は、絶望的状況の中でも、祈れ、と語ります。
「夜、初更に起きて叫べ。主の前にあなたの心を水のように注ぎ出せ。」
(哀歌2:19)
「初更(しょこう)」とは、夜警の者が更代(こうたい)する意から出た言葉で、夜7時から9時までの2時間のことをいいます。
新改訳聖書では「夜の見張りが立つころ」、新共同訳聖書では「宵の初めに」と訳されています。
つまり、日が落ち、夜となり、何も見えず、昼間のように自由に行動できない時間がやってきます。
そこから祈れ、と言うのです。
夜の闇のように、行く先が全く見えない人生の時。
何の見込みもないその時こそ
「祈りなさい」
「叫びなさい」
と聖書は語るのです。
希望が見えない夜にたとえられる裁きの期間は長く感じられることでしょう。
しかし、その先には必ず夜明けがあり、夜の間に積み重ねられた祈りが聞かれる朝があるのです。
定めたことをきちんと行う神だからこそ裁きは間違いなく下り、定めたことをきちんと行う神だからこそあなたの祈りを忘れることはないからです。
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北朝鮮はキリスト教に対して固く門戸を閉ざしていますが、第2次世界大戦前の平壌は「東洋のエルサレム」と呼ばれるほどキリスト教が盛んでした。
実は現主席の金正恩氏の祖父である故金日成主席はクリスチャンホームの子どもでした。
お父さんが金亨稷、お母さんが姜盤石。
「盤石」という名前で分かる通り、これはキリストの弟子ペテロから名付けられています。
金日成一家は敬虔なクリスチャンの家系だったのですが、今は夜の闇の時代となっています。
しかし、この闇の時代こそ祈りの時なのです。
かつて旧ソ連では宗教が否定されていました。
しかし国の最高地位に就いたゴルバチョフ書記長が、
「私は洗礼を受けたクリスチャンです」
と英国のサッチャー首相に話したところから、アメリカのレーガン大統領との対話が生まれ、冷戦が終わりました。
さらに、ソ連という国家は解体し、いないはずだったロシア正教の信徒たちが数多くいて、現在、当たり前のようにキリストを礼拝しています。
そのような朝が来ることを信じて、夜の時は祈るのです。
神は時至り、想像を遥かに越えた姿として祈りに答えてくださいます。
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神に信頼を置き、闇の中を祈りを持って進んで参りましょう。
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