今日のみ言葉【No.689】(2013年11月 6日)

残った者は国の民の貧しい者のみであった。
(列王紀下24:14)

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イスラエルの王制の歴史はこうです。

紀元前10世紀にサウル王で始まり、次のダビデ王の時代がイスラエルの最盛期でした。

ダビデの子、ソロモン王の時代も国は大いに栄えましたが、彼の偶像礼拝や国の拡大政策に伴う重税と強制労働で、国民の中に王への反発が生まれました。

そしてソロモン王の死後、国は北イスラエル王国と南ユダ王国の二つに分裂してしまいます。

やがて悪しき王たちの罪により、北イスラエルは紀元前722年にアッスリヤによって滅ぼされます。

南ユダは紀元前586年、バビロニアによって滅ぼされ、国の上層階級の者たちや優秀な技術者たちが捕虜として連れ去られていきました。

これが歴史の教科書にも載っている「バビロン補囚」です。

旧南ユダでは、

「残った者は国の民の貧しい者のみであった。」
(列王紀下24:14)

という状況になりました。

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神に対して背き、民を神に立ち返らせようとして遣わされた預言者たちを殺害し、自分たちの思うがままの生活をしていたイスラエル。

それがこの世から滅ぼされ、全く再建のめどが立たなくなりました。

神が預言した通りです。

しかし、人間の力の終わりが神の活動の始まりです。

聖書にこのようにあるからです。

「死人を生かし、無から有を呼び出される神を信じたのである。」
(ローマ4:17)

「神はこれらの石ころからでも、アブラハムの子を起すことができるのだ。」
(マタイ3:9)

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これらの御言葉で表された通りの出来事が起こります。

イスラエルの神など信じてもいない、異国のペルシャ王クロスの心に神は働きかけたのです。

「主はさきにエレミヤの口によって伝えられた主の言葉を成就するため、ペルシャ王クロスの心を感動された」
(エズラ記1:1)

そして、

「ユダにあるエルサレムに上って行き、イスラエルの神、主の宮を復興せよ。」
(エズラ記1:3)

という勅令を出し、イスラエルの民は故国に帰還し、国を再建するようになったのです。

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神の口から発せられた言葉は必ずその通りになります。

たとえ、今日の聖句のように、

「残った者は国の民の貧しい者のみであった。」

という全く可能性の無いように見える状況であったとしても、無から有を起こす神は必ずそのお約束を果たされるのです。

バビロン補囚だけにとどまらず、日本でも江戸時代の切支丹弾圧、太平洋戦争時のキリスト教弾圧等の

「もはや望みなし」

「キリスト教は死に絶えた」

と思えるような時代がありました。

しかし、現実の今、神はこのように働いておられるのです。

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自分の力が不足していることに嘆きを覚える時もあることでしょう。

神はそのあなたをご存知の上で、使命を授けて下さっています。

神の力によって大事業がなされ、私たちはその一翼を担わせていただき、神と共にその祝福に預からせていただけるのだということを覚えましょう。

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