今日のみ言葉【No.1268】(2016年 4月15日)
これは火の中から取り出した燃えさしではないか
(ゼカリヤ3:2)
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ゼカリヤ書第3章では、天の法廷の幻が出てきます。
ここでの被告は大祭司ヨシュア。訴えているのはサタン。弁護側が主の御使い。そして裁判長が神です。
大祭司は民の代表です。ヨシュアが汚れた衣を着ているということは、彼個人が罪を犯しているということより、神に反逆したイスラエル全体が神の御前に不十分な状態でいることを表します。
責め立てるサタンに対して、主の御使いが大祭司ヨシュアの状態をこう表現します。
「これは火の中から取り出した燃えさしではないか」
(ゼカリヤ3:2)
つまり、バビロン捕囚で十分に神の懲らしめを受け、神のゆるしを受けて帰って来たのだから、もう何も責められる理由はない、ということです。
彼に必要なことは、罪を犯し、失敗を続けた自分を徹底的に責め続けることではなく、
「見よ、わたしはあなたの罪を取り除いた。あなたに祭服を着せよう」
(ゼカリヤ3:4)
という神の介入を受け入れることです。
自分ではきよくなれない私たちは、神によって罪を取り除いたもらい、神からもらう新しいきよい服を着せていただくことが必要なのです。
そして、感謝と喜びを持って神に仕えられれば、それは最高のことです。
それこそが神が人間に求められることなのです。
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新約聖書のマタイ22章にこのような話があります。
王様が王子の婚宴のために人々を呼び集めましたが、招待状をもらっていたにもかかわらず、人々は自分のことを優先して婚宴に来ません。それどころか、呼びに来た王のしもべを殺してしまうほどでした。
このたとえ話では、王は神、王子はキリスト、人々はイスラエルの民、王のしもべは預言者のことです。
そこで王は先に招いた人々を捨て、誰でもいいから婚宴に連れて来なさいとしもべに命じます。
するとこういう事態になりました。
「そこで、僕たちは道に出て行って、出会う人は、悪人でも善人でもみな集めてきたので、婚宴の席は客でいっぱいになった。」
(マタイ22:10)
これがキリスト教会の姿です。
王の婚宴にふさわしい者もふさわしくない者も、ただ招きに応答しただけで王宮に入り、婚宴の席につくことができるのです。
ただし、大祭司ヨシュアのように「汚れた衣を着て」やって来ます。
これでは王が主催する婚宴の席に出る資格はありません。
しかし当時の慣習で、婚宴に招かれた者には、主催者から入り口で礼服を渡され、清い服に着替えて出席することになっていました。
キリストの十字架による罪のゆるしという礼服を来て、私たちは神の御前で礼拝を持つのです。
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ところが、この人々の中に「礼服をつけていないひとりの人」がいました。
結婚式に着ていく服がない人でも、入り口で礼服が渡されるのですから、何も心配しないで出席できるはずなのに、この人は礼服を着ていませんでした。
つまり、渡された神のゆるしを拒否し、自分で自分を責め続けて何とかして正しくなろうと頑張り続けた人だったのです。
聖書を見ると、
「しかし、彼は黙っていた。」
(マタイ22:12)
とあります。
愛の神への応答がないのです。
なぜこの人がここまで頑なな心を持ち続けているのか、その理由は聖書には記されていません。
しかし、礼服を与えてまで招こうとされる神の愛を無視し、
「友よ、どうしてあなたは礼服をつけないで、ここにはいってきたのですか」
(マタイ22:12)
と、「友よ」と呼ぶほどまで謙遜に身を低くしてお聞きになる神の招きを無視したその人は、結果として厳しい仕打ちを自分の身に招きます。
「そこで、王はそばの者たちに言った、『この者の手足をしばって、外の暗やみにほうり出せ。そこで泣き叫んだり、歯がみをしたりするであろう』。」
(マタイ22:13)
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神の御前では、私たちは「火の中から取り出した燃えさし」なのです。
自分の力に見切りをつけることは、「頑張れ!耐えよ!」と教えられ続けてきた日本人にはなかなかできないことです。
むしろ、最後まで頑張りぬいて「玉砕」することが美徳と信じる方もいらっしゃることでしょう。
しかし聖書の思想はそれとは明らかに違います。
「主なる神は言われる、わたしは悪人の死を好むであろうか。むしろ彼がそのおこないを離れて生きることを好んでいるではないか。」
(エゼキエル18:23)
「わたしは何人(なんびと)の死をも喜ばないのであると、主なる神は言われる。それゆえ、あなたがたは翻(ひるがえ)って生きよ」
(エゼキエル18:32)
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神はあなたが翻って生きることを望んでおられます。
汚れた衣を着ていた今までであっても、神は新しい清い衣を用意していてくださっています。
今朝、その衣を新たに身にまとい、新しい一日をスタートさせて参りましょう。
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