今日のみ言葉【No.673】(2013年10月15日)
エリシャは彼に言った、「行って彼に『あなたは必ずなおります』と告げなさい。ただし主はわたしに、彼が必ず死ぬことを示されました」。
(列王紀下8:10)
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ある大きなキリスト教病院の院長先生が私にこう話してくれました。
「この病院では、体の癒しと共に心の癒しをモットーにしてきました。」
しかし、心も体も完全に癒されて退院した患者さんが、その翌日、
「生きる意味が分からない」
と自殺をしてしまったのです。
「その痛切な体験の後、私は、体の癒し、心の癒しと共に、霊の癒しも加えた3つの癒しをこの病院で実現できるように取り組んでいます。」
と院長先生は語られました。
当時神学生だった私がなぜこの病院に送られたのか、はっきりと分かった瞬間でした。
永遠の命の福音を信じて初めて人は完全に癒されたと言えるのです。
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スリヤの王はエリシャのもとに使者を遣わし、自分の病気は治るか尋ねさせました。
エリシャは治ると告げると共に、王の死を預言しました。
その使者ハザエルこそ野心を潜み隠していた男だったからです。
彼は自分の主君にエリシャの「あなたは必ずなおります」という言葉を伝えた翌日、王を殺害し、自分がその地位に就きました。
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病に苦しむ時は、この病が癒されさえすれば私は幸福になれる、と思います。
この苦難が取り去られれば、後はもうすべてOK、と人間はその時思うものです。
しかし、そうではありません。
100%必ず誰にでもやってくる「死」という問題を解決しない限り、真の平安はないのです。
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イエス・キリストはこの「死」の問題を解決するために、この世に来られました。
「神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。」
(ヨハネ3:16)
キリストを自分の罪からの救い主だと信じる者は、永遠の命が与えられ、肉体の死の後、復活し、天国で永遠の世界を生きるという福音です。
この良き知らせを受け入れた人は、病が癒されることがすべてではない、ということが理屈でなく分かります。
そして、死の問題が解決された人の人生は、この世での自分の命の使い方も変わります。
なるべく楽に…、得になるように…、自分のために…、という生き方から、
「病も辞さじ」
「命も惜しまじ」
という犠牲を払う生き方へと徐々に変わっていくのです。
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かつて本州と北海道を行き来するには青函連絡船を利用するのが一般的でした。
昭和29年、洞爺丸が嵐に巻き込まれ、千人以上の方が亡くなる遭難事故が起きました。
カナダ人宣教師アルフレッド・ラッセル・ストーンさんは、乗客を励まし続けました。
しかし、船が沈没することが誰の目にも明白になった時、彼は自分の救命胴衣をそばにいた日本人の子供に着せたのです。
彼の尊い行為は永く人々の心に刻みつけられ、永遠の命を信じる者の素晴らしさを輝かせています。
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イエス・キリストは死の問題を解決されました。
彼の言葉を信じ、永遠の命を生きる希望を持って今日一日も平安の中を歩んで参りましょう。
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