今日のみ言葉【No.3689】(2025年 7月23日)「第四の災害(3)」
わたしはあなたのもとから出て行って主に祈願しましょう。
(出エジプト記8:29)
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パロは自分が苦しくなると、モーセの言うとおりにすると約束をし、後に平気でそれを破ります。
このようなずる賢い人物に対して、聖書を知る者はどのように対処すべきでしょうか。
その答えを、モーセの態度から見ていきましょう。
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パロは、あぶの災害に耐えかね、
「わたしはあなたがたを去らせ、荒野で、あなたがたの神、主に犠牲をささげさせよう」
(出エジプト記8:28)
と言っていますが、嘘に決まっています。
彼は約束したことを守らず、ほとぼりが冷めたら、また以前と同じ扱いを続ける人だからです。
モーセは、
「いえ、今度こそ騙されません。いい加減にしなさい!」
と怒ったでしょうか。
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ところが、そうではありません。
モーセの言ったことはこうでした。
「わたしはあなたのもとから出て行って主に祈願しましょう」
(出エジプト記8:29)
パロの願い通りにします、ということです。
これではパロにまた騙され、みすみす負けることになる愚かな選択なのではないでしょうか。
いいえ、違います。
これは、神に信頼した上で、正攻法で対応するという、信仰に基づいた行動なのです。
モーセは、パロの言葉を正面から受け止め、横綱相撲のように堂々と対処しました。
相手を正当な存在として扱い、自分も誠実に応じる。
お互いを信頼した前提で、人格的に向き合おうとする。
これこそが、主なる神を信じる者が取るべき姿勢です。
世の中には、平気で嘘をつき、悪意ある策を用いる人がいます。
そのような人と出会わなければいいのですが、どこかで関係した場合、このモーセの態度を私たちは見習うべきです。
相手の言葉をそのまま受けとめ、神の守りと導きを信じて、正攻法で進むのです。
その際、モーセのように、きちんと自分の言い分を主張しておきます。
「ただパロはまた欺いて、民が主に犠牲をささげに行くのをとめないようにしてください」
(出エジプト記8:29)
自分の言うべきことは正しく伝えましょう。
そして、神の前に恥ずかしくない態度を取っていると確信したら、後は神にゆだねるのです。
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さて、この後を読むとわかるように、神はモーセの態度を祝し、あぶの災いを取り去られました。
しかし、
「パロはこんどもまた、その心をかたくなにして民を去らせなかった」
(出エジプト記8:32)
となっています。
結局、神の正攻法を取っても、失敗だったのではないでしょうか。
ここが「ゆだねる」時のポイントです。
神にゆだねるということは、自分の期待どおりに物事が進むことを意味しません。
神にゆだね、お任せしたら、こちらが思い描いた通りのシナリオで現実が進展する…、わけではないのです。
神が主導権を握り、神のお考えで事が進められるからです。
神の勝利と、最善のわざを信じて待つ。
それが私たちがすべきことです。
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神の前に正しい態度を取り、後はゆだねる。
この生き方を心がけて参りましょう。
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