今日のみ言葉【No.3038】(2023年 3月22日)「長子の特権」
そこでヤコブはパンとレンズ豆のあつものとをエサウに与えたので、彼は飲み食いして、立ち去った。このようにしてエサウは長子の特権を軽んじた。
(創世記25:34)
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3歳と5歳の兄弟がいます。
お菓子1個と千円札1枚を見せて、
「どっちか好きな方をあげるよ」
と言ったら、二人はどうすると思いますか?
3歳の子はお菓子の方を選ぶでしょう。
まだお金の価値がわからないからです。
しかし、5歳の子はお札の方を選ぶことでしょう。
そのお金で目の前のお菓子を何個も買えることを知っているからです。
霊的なものに価値を見いだせるかどうかが、エサウとヤコブの違いでした。
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創世記25:29-34の話は大変有名です。
兄エサウは狩猟をする人だったので、野に出て帰ってきましたが、飢え疲れていました。
ちょうど弟ヤコブが赤い煮物を調理していたので、
「その赤いものをわたしに食べさせてくれ」
(創世記25:30)
と頼みます。
するとヤコブは、
「まずあなたの長子の特権をわたしに売りなさい」
(創世記25:31)
と言います。
これはかなり図々しい要求です。
確かに長子の特権は委譲可能です。
しかし、「特権」というほどですから、以下のようにかなり有利な立場を保障してくれる権利です。
(1)物質的祝福(2倍の分け前。申命記21:17)
(2)霊的祝福(祭祀を仕切る権利)
(3)メシアの系図に連なる祝福(アブラハム契約の継承)
(4)土地の所有
長子の権利は非常に価値があったのです。
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ところが、エサウにはこれが見えません。
彼にとって大切だったのは腹を満たすことでした。
「わたしは死にそうだ。長子の特権などわたしに何になろう」
(創世記25:32)
死にそうだというのは誇張的表現です。
ここまで歩いてきて、ヤコブと会話ができているのですから、今すぐ死ぬはずがありません。
彼は我慢ができなかっただけです。
「今の辛さをこらえて将来の祝福を得ようとする考えはなく、それよりも今の辛さを解消することが最も大事。将来のことなどどうでも良い。まして、神の計画などには全く関心が無い」
これがエサウの態度でした。
「彼は誓って長子の特権をヤコブに売った」
(創世記25:33)
これで契約成立です。
「兄は弟に仕えるであろう」
(創世記25:23)
という預言は成就し、神がアブラハムと結んだ祝福の契約はヤコブに引き継がれていきます。
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この箇所からヤコブのずる賢さを感じる人もいますが、ここでヤコブは何も責められてはいません。
長子の特権の委譲に関して、正当な手続きがなされているからです。
神が責めらおられるのはエサウの方です。
「このようにしてエサウは長子の特権を軽んじた」
(創世記25:34)
ここです。
先のお菓子とお金の話で言えば、お菓子とは一杯のあつものであり、お金は長子の特権です。
エサウは神の膨大な財産の価値がわからなかったのです。
それを単なる煮物と交換したということは、エサウには霊的感受性が欠けていたということです。
アブラハム契約には人類の未来がかかっていました。
その価値がわかり、それを大事にする人にのみこの契約は委ねられなければなりません。
エサウが外され、ヤコブが選ばれたのにはこのような理由があったのです。
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霊的感受性を磨くには、毎日聖書を読むことと祈りを続けることのみです。
どんなに自分が愛され、価値ある者として神から見られているかをよく知りましょう。
そして、天からの祝福を受け取る自分へと、さらに成長させていただきましょう。
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