今日のみ言葉【No.661】(2013年10月 1日)
あなたはここで何をしているのか
(列王紀上19:13)
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カルメル山でバアルの預言者たちに大勝利を収めたエリヤでしたが、それを伝え聞いたアハブ王の妻、王妃イゼベルは猛烈に怒りました。
彼女こそ異教バアルをイスラエルに持ち込んだ張本人だったからです。
彼女はエリヤに使者を使わし、
「もしわたしが、あすの今ごろ、あなたの命をあの人々のひとりの命のようにしていないならば、神々がどんなにでも、わたしを罰してくださるように」
(列王紀上19:2)
と述べさせます。
つまり、明日おまえを殺しに行く、という脅しです。
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不思議なことですが、ここでエリヤは神を見失います。
天から火を降らせて下さった神のみ業を見たのですから、「何があっても大丈夫!」とでも言って平然としていればよいのです。
しかし、人間が神を見失うのは一瞬で起こります。
「エリヤは恐れて、自分の命を救うために立って逃げ」
てしまいました。
彼は一日中歩き続け、荒野にまで逃れます。
そして、れだまの木の下に座し、
「主よ、もはや、じゅうぶんです。今わたしの命を取ってください。」
(列王紀上19:4)
と自分の死を願うほどのうつ状態になっていました。
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能力がありながら、周りの人の声におびえ、生きることが恐れで満たされ、死んだほうがましだと思う人に対して、神はどのように接するのでしょうか?
神はまずエリヤに「睡眠・パン・水」をとらせます。
十分な休養と栄養を取らせたのです
そして、
「あなたはここで何をしているのか」
とエリヤに問われます。
彼は、自分は孤独で助けがないと感じていることを神に訴えます。
神は2度同じ質問をされ、エリヤは2度とも同じ答えをします。
これは神のエリヤに対するカウンセリングでした。
自分の思いを十分に語り、聞いてもらった後、悩みでいっぱいだった心にゆとりと隙間が生まれます。
エリヤに神の使命と恵みが注がれるのはこの時でした。
「わたしはイスラエルのうちに七千人を残すであろう。皆バアルにひざをかがめず、それに口づけしない者である」
(列王紀上19:18)
これはエリヤの知り得ない現実でした。
何の助けも見えない世界でしたが、それはエリヤの目から見た世界であって、神の提供する現実は、実は7000人もの味方がいる現実でした。
そしてエリヤは立ち直っていくのです。
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「あなたはここで何をしているのか」という問いは、責めではありません。
神があなたに自分の思いを語らせようとしていらっしゃるのです。
神に十分申し上げた後、神様の現実が目の前に現れてきます。
希望と期待を持って、今日の一日を始めて参りましょう。
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