今日のみ言葉【No.2944】(2022年11月 9日)「イサクの誕生(5)」
そこでアブラハムは明くる朝はやく起きて、パンと水の皮袋とを取り、ハガルに与えて、肩に負わせ、その子を連れて去らせた。ハガルは去ってベエルシバの荒野にさまよった。
(創世記21:14)
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アブラハムの悩みの夜は明け、一気呵成に事が進みます。
停滞時期はエネルギーの貯め時。
その経過を見てまいりましょう。
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悩みに悩んだアブラハムに対して、神の言葉が臨みました。
まず、神は彼に、心配するなと語りかけます。
そして、とんでもない要求に見えるサラの言い分をそのまま実行しなさいと言われました。
それは、アブラハムが神と結んだ契約の継承者は、イサクと彼に生まれる子孫とになる、と神がここで明確にされたからです。
「イサクに生れる者が、あなたの子孫と唱えられるからです」
(創世記21:12)
サラは感情に走った言葉を言いましたが、結果的にそれは正しかったのです。
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しかし、アブラハムは、自分が責任を持てないところに我が子を追いやるのは無理だと考えていました。
ところが、神は、
「しかし、はしための子もあなたの子ですから、これをも、一つの国民とします」
(創世記21:13)
と、イシマエルの命を保証されたばかりか、彼を通して大きな民族ができるという祝福の未来を明らかにされました。
これが現在のアラブ民族だと言われています。
神が我が子の人生に責任を持ってくださる。
ここにおいて彼の心は定まりました。
神の御手に委ねて、我が手から離すことです。
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「そこでアブラハムは明くる朝はやく起きて」
(創世記21:14)
苦悩の夜に貯められたエネルギーは、朝のスタートダッシュのエネルギーになりました。
彼は何をしたでしょう?
まず、
「パンと水の皮袋とを取り」
(創世記21:14)
です。
これは、次のオアシスにたどり着くまでの水と食料です。
アブラハムの現実的考えが見て取れます。
そして、彼は神の言葉通り、神の言葉を信頼して、ハガルとイシマエルとははっきり縁を切ります。
「ハガルに与えて、肩に負わせ、その子を連れて去らせた」
(創世記21:14)
ただし、これはケンカ別れではありません。
そこには憎しみも後腐れもなく、中立的に離れたという意味です。
これと同じ言葉が、アダムとエバがエデンの園から追い出された時の
「神は人を追い出し」
(創世記3:24)
で使われています。
神も人を憎んではおられず、救いを計画して人をエデンの園から送り出されたのです。
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さて、神の祝福の約束がありながら、ハガルにとっては「追放された」という否定的事実しか見えないのですから、彼女はオアシスまで行く正しい道を見落としてしまいました。
ハガルは絶望の気持ちに浸っていたのでしょう。
次のオアシスまで間違いなく自分たちの命は保証されているはずなのに、その途中で道に迷い、命の危機にさらされてしまったのです。
「ハガルは去ってベエルシバの荒野にさまよった」
(創世記21:14)
アブラハムの心配の方が正しく、神の判断が間違っていたのでしょうか?
彼女はこれからどうなるのでしょう?
また、イシマエルを通して大いなる国民が出現する約束は人間の失敗によって途絶えてしまうのでしょうか?
以下、次回に続きます。
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迷った時は悩むことが要求されているのです。
神の導きの御手を探しながら、悩みの時間を過ごす今日としてまいりましょう。
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