今日のみ言葉【No.3317】(2024年 3月23日)「生活の処方箋(121)『率先垂範』」

(http://okibun.jp/youzan/ より)

イエスは彼に言われた、「もしできれば、と言うのか。信ずる者には、どんな事でもできる」。その子の父親はすぐ叫んで言った、「信じます。不信仰なわたしを、お助けください」。
(マルコ9:23-24)

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ケネディーが大統領就任会見で

「日本の政治家で最も尊敬するのは上杉鷹山」

と言い、ソルボンヌ大総長で首相のクレマンソーも鷹山に感動し、

「ぜひこの人に会いたい」

と言いました。

上杉家は所領三百万石の隆盛を誇りましたが、二代目景勝の時に会津百二十万石となり、その後、徳川に敵対して米沢三十万石に削られ、四代綱勝が若くして死去、世継ぎなくその不手際で十五万石になりました。

鷹山が家中に

「上杉再興の策はあるか」

と問うと、全員

「絶望でござりまする」。

鷹山は

「それなら、君臣が居ながらに滅びを待つより君臣心力尽きるまで、できうる限りの倹約をしてみたら、もしかすると再興もあろうか」

と言ったのです。

価値観が多様化し精神的危機の時代です。

率先垂範し、試練を乗り越え、歴史に大きな足跡を残した先輩を励みに、この時代を乗り切ってまいりましょう。

(※田中信生の『生活の処方箋』より)

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架空の話ですが、もし上杉鷹山が、

「藩の財政逼迫の折でも、君臣は贅沢できるだろう。聖書に『信ずる者には、どんな事でもできる』と書いてあるではないか。ワシはそれを信じる!」

などと信仰の強さを主張し、聖書の一部だけを切り取って、自分がやりたいことを正当化しようとしたとします。

そんなことをしてもダメなことは明らかです。

しかし、私たちは、どうしてもかなえてもらいたいことがあると、似たようなことをしがちです。

聖書は全体の流れの中でその一部の真意を問わなければなりません。

この父親は、

「信じようとしても信じ切れない自分がいる。私は自分を信じる者へと変えることはできない無力な者である。しかし、イエスという御方は、この信じられない私を信じる者にして下さる」

という信仰に至りました。

このイエス様に対する信仰によって、子供の悪霊が追い出されるという奇跡が起きたのです。

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できるという信仰ができる前には、できない自分がはっきりしなければなりません。

無力な自分に発破をかけ、叱咤激励して、できる自分へと成長させるのではありません。

自分に頼るのではなく、全能の神に頼るところに行くのです。

そのためには、自分に愛想を尽かさなければなりません。

自分がかなえたい願いを手放し、神が求める方向へ、神の御心に沿う方へ足の向きを変えるのです。

そこから先の率先垂範の努力には、不思議と神の追い風が吹くのを体験なさるでしょう。

ただし、全部が全部、順風満帆の風が吹くのではありません。

予想とは反して逆風にあおられ、問題山積の中を工夫と努力で道を探していかなければなりません。

しかし、後で振り返ると、細かい部分ではそうであっても、大きなポイントは神様はしっかり押さえておられていたということがわかるのです。

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神にあってできることを認め、神の御心に励む今日として参りましょう。

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