今日のみ言葉【No.1973】(2019年 3月27日)「信仰の目」

2019年3月27日

イスラエルの野の花(アネモネ)

「草は枯れ、花はしぼむ。しかし、われわれの神の言葉はとこしえに変ることはない」
(イザヤ40:8)

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昔々、ワープロ専用機では1MB(メガバイト)のフロッピーディスクに文書を保存していました。

「この1枚にA4サイズの文書が数百枚も入るのか」

と驚いたものです。

今やその容量の単位は、メガどころかギガを超えてテラが普通です。

ちなみに、1メガの1024倍(2の10乗倍)が1ギガで、さらにその1024倍で1テラバイトになります。

あなたのお宅のテレビの録画用ハードディスクは1TB(テラバイト)が最低ラインでしょう。

途方もない情報量を普通の人が当たり前に扱う時代になりましたが、インターネットの世界の覇者Google(グーグル)社では、それを遥かにまさる規模で進んでいます。

2013年頃、社内で言われていたのが

「5テラバイト? そんなに小さい数え方は忘れた」
“5TB? I forgot how to count that low.”

だったそうです。

全世界の情報を収集して検索する会社は凄いものです。

しかし、私たちが信じる神は無限の存在ですから、それを遥かに超えるスケールの御方です。

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メガ、ギガ、テラを遥かに超えた無限の御方から人間の時間を見れば、その見方は全く違ってきます。

70年間のバビロン捕囚の間に、「必ず故郷エルサレムに帰れる」と言っていた人たちにも寿命が来て、次々と死んでいきます。

捕囚された民にとって、イスラエルの神はバビロンの神に負けたのであって、何の力もないという考えが蔓延しました。

しかし神は預言者エゼキエルに、谷にある人骨の残骸が大群衆に変わる幻を見させられました。

そのことによって、たかだか数十年の時間の中でしか生きられない人間のスケールでは考えもつかない、神のスケールでの現実を見させられたのです。

「人の子よ、これらの骨はイスラエルの全家である。見よ、彼らは言う、『われわれの骨は枯れ、われわれの望みは尽き、われわれは絶え果てる』と。それゆえ彼らに預言して言え。主なる神はこう言われる、わが民よ、見よ、わたしはあなたがたの墓を開き、あなたがたを墓からとりあげて、イスラエルの地にはいらせる」
(エゼキエル37:11-12)

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まことに

「草は枯れ、花はしぼむ」
(イザヤ40:8)

のです。

「人はみな草だ。その麗しさは、すべて野の花のようだ」
(イザヤ40:6)

とありますから、草とは人間のことを表しています。

その草である人間は、神の御心によってどうとでもなります。

「主の息がその上に吹けば、草は枯れ、花はしぼむ」
(イザヤ40:7)

確かにその通りではあっても、無限の神はさらにその先のことを言っておられます。

「草は枯れ、花はしぼむ。しかし、われわれの神の言葉はとこしえに変ることはない」
(イザヤ40:8)

自分たちの罪によって滅ぼされたと思われたイスラエルですが、その民を顧みる神の約束は変わらないというのです。

現実は「谷の中に見捨てられた骨」の状態です。

しかし、神は死んだ骨から生きた人間の大群衆を造られる御方なのです。

この無から有を造り出す神を信じるところに信仰の醍醐味があります。

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私のクリスチャン人生はまだ40年にも満ちませんが、その間、多くのクリスチャンの先輩の生き方と死に方を見させていただきました。

小さな石油ストーブを囲んだ祈祷会で、一千人の礼拝が出来る大会堂を祈ったこと。

それを熱心に祈るおばあちゃんたちは決して裕福ではなく、思い起こせばいつも同じ服を来て教会に来ていました。

つまりそれだけ乏しかったということであり、意地の悪い人から見れば、その祈りは口先だけのものと映ったことでしょう。

そして生きている間にその祈りが叶えられることはなく、祈っただけで現実は何も動きませんでした。

まことに

「草は枯れ、花はしぼむ」
(イザヤ40:8)

のです。

私の当初の感想は、

「結局、なるようにしかならないのだ」

という否定的なものでした。

しかし、徐々に神の力を知るに連れ、そのフレーズは

「なるようになる」

という肯定的方向へと修正され、時至り、教会が建設され、神の言葉が約束通りになった時、

「信じたごとくなる」

へと変化してきました。

自分の目で見られるかどうかで神の言葉を判断してはいけません。

見られない人の方が多いのです。

しかし後の人たちが、先達の祈りが積まれた恩恵にあずかり、

「しかし、われわれの神の言葉はとこしえに変ることはない」
(イザヤ40:8)

という御言葉の確かさを見るのです。

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たとえ今は見えなくても、信仰の目で未来の確かさを見つめる今日として参りましょう。

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