今日のみ言葉【No.1004】(2015年 3月14日)
わが子よ、蜜を食べよ、これは良いものである、また、蜂の巣のしたたりはあなたの口に甘い。
知恵もあなたの魂にはそのようであることを知れ。それを得るならば、かならず報いがあって、あなたの望みは、すたらない
(箴言24:13-14)
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明治の文豪、夏目漱石は、"I love you."を「今夜は月が綺麗ですね」と訳したそうです。
そして、「そうね」という答えが返ってきたら、二人は愛の関係にいるということでしょう。
同じものを見て「綺麗ですね」と言い、同じものを食べて「おいしいね」と言える間柄であること。
つまり、感動を共有できる間柄であることが愛の関係ということなのでしょう。
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今日の聖句は、私たちの魂と知恵との関係も同じだと言っています。
ちょうど蜂蜜が私たちの口に甘いように、知恵は魂に甘く寄り添い、知恵を得ていく者の希望が断たれることはありません。
ですから、
「どこかに答えは必ずある」
「良いアイディアは見出されるはずだ」
「知恵を授けてくれる人がきっといる」
と信じて、探し求めるのです。
聖書は、
「あなたがたのうち、知恵に不足している者があれば、その人は、とがめもせずに惜しみなくすべての人に与える神に、願い求めるがよい。そうすれば、与えられるであろう。」
(ヤコブ1:5)
と約束しています。
神様は、出来事を通し、人との出会いを通し、自然を通し、聖書を通し、あらゆる手段を用いてあなたに知恵を与えて下さいます。
自分の魂にピタリと当てはまる知恵を選んだ時こそ、あなたへの神の"I love you."を実感する時です。
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Tさんは一家の家計を預かるお母さんです。
経済的理由から、息子には県内に残って欲しいと思っていましたが、彼は県外の大学を志望していました。
どうしたらいいのか?
祈れば祈るほど分からなくなってしまいました。
祈って混乱する時は、信頼できる信仰の友に話を聞いてもらうのが一番です。
神は他人を鏡として自分自身の姿を映し出してくれるのです。
話をしている内に、Tさんはあまりにも自分の側からの都合でしかものを考えていないことに気づかされました。
子どもは将来の幸せのために受験にチャレンジし、自立して飛び立とうとしているのに、親の自分は安全策に終始し、息子の人生の足ひっぱりをしかねない瀬戸際にいたのだ、と知らされたのです。
その瞬間、子どもの気持ちが分かりました。
そして、
「これは息子の希望を通すべきだ」
と彼女の心は定まり、
「どちらの道を行っても苦労はある。ならば、息子がやりがいを感じながら味わえる苦労がよい」
という知恵が与えられ、心に平安がやってきました。
そこから先に迷いはありません。
むしろ、息子を手放したことにより、自分自身の課題が見え出したので、それに取り組むのが精一杯になり、以前にも増して充実した日々を送っておられます。
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今日も知恵を追い求め、決してすたることのない希望をいただいて参りましょう。
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