今日のみ言葉【No.634】(2013年 8月28日)
彼を許してのろわせておきなさい。主が彼に命じられたのだ。
(サムエル記下16:11)
——————
無収入のどん底から再ブレークを果たし、今やテレビで引っ張りだこの有吉弘行さん。
かつて「猿岩石」というコンビ時代、日本レコード大賞新人賞受賞、著書はミリオンセラー、CM数本に出演…、と、絶頂期を体験しました。
しかし、人気は去り、仕事が全くなくなり、7千万円あった貯金も底をつき、
「あいつは一発屋芸人だった」
と人々がささやく中、ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんだけが彼に暖かい声をかけ続けたエピソードは有名です。
落ち目の時こそ、周りの人が本当はどういう人であるのか分かると言いますが、友人たちがふるいにかけられ、真の友だけが残る時なのでしょう。
-*-*-*-*-*-*-
ダビデは都落ちしていました。
その途中、二人の人に出会います。
ヂバは食料を持参し、王とその家来を力づけます。
その後、シメイが現れます。
彼はダビデ一行に石を投げつけ、
「あなたが代って王となったサウルの家の血をすべて主があなたに報いられたのだ。主は王国をあなたの子アブサロムの手に渡された。見よ、あなたは血を流す人だから、災に会うのだ」。
(サムエル記下16:8)
と呪い続けます。
たまりかねて、家来の一人が
「この死んだ犬がどうしてわが主、王をのろってよかろうか。わたしに、行って彼の首を取らせてください」
と進言します。なぜなら、シメイの言葉は的外れな言葉だったからです。
サウルはペリシテ人との戦いで戦死したのです。
しかもサウルはダビデの命をつけ狙っていましたが、ダビデはサウルを神の人として決して手を出すことはしませんでした。
事実に基づかない一方的解釈で誹謗中傷を浴びせられた時、ダビデはどのようにしたのでしょう?
-*-*-*-*-*-*-
今日の聖句がその答です。
「彼を許してのろわせておきなさい。主が彼に命じられたのだ。」
誤解や批判は人生につきものだというのです。
自分の正当性を主張することが必要な場合はありますが、多くの場合、批判する人は批判すること自体が目的ですから、
「あ、なるほど、あなたの方が正しかったのですね。私が間違っていましたから、批判はやめにします」
などということにはなりません。
表面的には相手の言うなりで、無抵抗、批判にさらされたままでいることになりますが、内面は、
「おのれを撃つ者にほおを向け、満ち足りるまでに、はずかしめを受けよ。 主はとこしえにこのような人を捨てられないからである。」
(哀歌3:30-31)
の御言葉に支えられ、真実が明らかにされ、勝利を得るまで耐え忍ぶ力を養うのです。
-*-*-*-*-*-*-
人種差別撤廃を訴えたワシントン大行進から今日で50年。
20万人を前にし、マルチン・ルーサー・キング牧師が演説した「I have a dream」は日本の中学校の英語の教科書にも載るほど有名です。
「白人に抵抗するな。白人を愛せよ。」
と説いたキング牧師は暗殺されましたが、その後のアメリカ社会はキング牧師の日を祝日として制定し、現大統領のオバマ氏は黒人です。
長い年月はかかりますが、神の御心は必ず果たされるのです。
-*-*-*-*-*-*-
御言葉の力によって耐え忍び、勝利を得る時を見て参りましょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません