今日のみ言葉【No.1293】(2016年 5月26日) 004 「女預言者アンナ」(1)
また、アセル族のパヌエルの娘で、アンナという女預言者がいた。彼女は非常に年をとっていた。むすめ時代にとついで、七年間だけ夫と共に住み、その後やもめぐらしをし、八十四歳になっていた。
(ルカ2:36-37)
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2013年のデータで、日本は平均寿命83歳の世界第2位の長寿国です。
下位はほとんどアフリカで、50歳に満たない国が数カ国あります。
しかし明治の終わりの日本の平均寿命も大体50歳位でした。
医学の進歩で長く生きていられるようになったのです。
イエス様の時代、84歳まで生きていた女預言者アンナは、その点、驚異的な長寿ということができるでしょう。
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彼女はどんな生き方をしていたのでしょう?
「むすめ時代にとついで、七年間だけ夫と共に住み、その後やもめぐらしをし」
とありますから、たとえば17歳で結婚したとすれば、その7年後の24歳から84歳までの60年間、未亡人として一人暮らしをしていたことになります。
彼女は肉体的にも精神的にも自立していたのです。
アンナを支える土台となっていたのが、次のような生活です。
「宮を離れずに夜も昼も断食と祈とをもって神に仕えていた。」
(ルカ2:37)
(1)宮を離れない
今で言えば、毎日教会に来るということでしょう。
これは身体を動かすということでもあり、また、人と出会うことで社会的つながりを失わないことでもあります。
(2)断食と祈り
年をとれば食が細くなりますが、あえて食べずに、食事の時間を神への祈りに捧げ、肉の力が衰えたところで霊の力を増し加える作業を彼女は繰り返していました。
このような霊的生活が備えとなって、他の人の目には普通の赤ん坊としか見えなかったイエス様が、彼女の目には待望の救い主だと見えたのです。
アンナは
「非常に年をとっていた」
(ルカ2:36)
にもかかわらず、自分のほうから
「近寄ってきて」
(ルカ2:38)
とあります。
救い主に出会えた喜びは、肉体の衰えを乗り越えさせ、老いた身体を動かすほどのものだったのです。
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60年の一人暮らしの寂しさが、一瞬にして喜びに変えられる出会い。
それがキリストとの出会いです。
私たちにもその出会いが準備されていることを思い、出会いを逃さない確かな歩みを続けて参りましょう。
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