今日のみ言葉【No.3274】(2024年 1月30日)「愚かな金持ちの譬え話(2)」

言った、『こうしよう。わたしの倉を取りこわし、もっと大きいのを建てて、そこに穀物や食糧を全部しまい込もう。
(ルカ12:18)

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私たち夫婦は、60代になってから、身の回りの物を捨て始めました。

10年後の自分を想像してみると、病気や老化で今できることができなくなっているのは明らかです。

ならば今しかない、と決心したわけです。

本、パソコン、衣服、文房具、靴、そして記念の品々も、段ボール箱10箱以上の量を整理し、これからも捨てなければなりません。

この世の物は自分のものではありませんし、生きている時間も自分の所有ではないからです。

この点を見落としていたのが、今回のたとえ話の金持ちです。

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豊作で作物をしまっておく所がないという贅沢な悩みに直面した金持ちは、熟慮したあげく、とうとう解決策にたどり着きました。

それは、今ある穀物倉庫を解体して、もっと大きい倉庫を新築し、そこに作物を保管することでした。

「言った、『こうしよう。わたしの倉を取りこわし、もっと大きいのを建てて、そこに穀物や食糧を全部しまい込もう」
(ルカ12:18)

彼の経済力を存分に使った、彼しかできない名案なのではないでしょうか。

しかもこれで将来の安定まで得られます。

「そして自分の魂に言おう。たましいよ、おまえには長年分の食糧がたくさんたくわえてある。さあ安心せよ、食え、飲め、楽しめ」
(ルカ12:19)

こんなハッピーな人生はありません。

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しかし、彼の解決策にはとんでもない落とし穴がある、とイエス様はこのたとえ話で教えています。

それは何でしょう?

この金持ちは、自分の命に限りがあることを考えに入れていません。

この点で不十分なのです。

彼は、畑や収穫物は自分の所有と考え、さらに、時間も自分の所有と考えていたのです。

あなたは自分が生きる時間、寿命も自分のもので、自由にできるとお考えですか?

この金持ちは、自分が生きる時間は本当は他者の所有物であって、いつ何時取り上げられるかもしれない、という事実を全く考えに入れていません。

「すると神が彼に言われた」、とあります。

「愚かな者よ、あなたの魂は今夜のうちにも取り去られるであろう。そしたら、あなたが用意した物は、だれのものになるのか」
(ルカ12:20)

神の目から見ると、この人は「愚かな者」なのです。

死という限りがあることを考慮に入れないで、自己満足に陥っているからです。

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さて、あなたはどうでしょうか?

このたとえ話から霊的な意味を汲み出す一日として参りましょう。

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