今日のみ言葉【No.2541】(2021年 5月21日)「本当の実力」

さて、イエスは聖霊に満ちてヨルダン川から帰り、荒野を四十日のあいだ御霊にひきまわされて、悪魔の試みにあわれた。
(ルカ4:1-2)

——————

「寛大になるには、年をとりさえすればよい。どんなあやまちを見ても、自分の犯しかねなかったものばかりだ」

と言ったのはゲーテです。

人は多くの試みに会い、それによって自分の真の姿を知ります。

イエス様は悪魔からの誘惑という試金石で試され、本物であることを証しされました。

-*-*-*-*-*-*-

イエス様は準備万端、体調を整えて悪魔に対抗したのではありませんでした。

「荒野を四十日のあいだ御霊にひきまわされて、悪魔の試みにあわれた」
(ルカ4:2)

とあります。

御霊にひきまわされたということは、

「我こそは神の子、救い主イエスなり。悪魔よ出てこい。いざ、尋常に勝負せよ!」

と武士の決闘のように出て行ったということではありません。

自分の思いで荒野に出たわけではなく、それとは裏腹に、聖霊によって荒野に追いやられ、悪魔と出会わせられたという方が真実に近いでしょう。

神様が出す試験は、こちら側に余裕のない時に行われます。

それによって自分の本当の実力が測られるからです。

-*-*-*-*-*-*-

かつて教会で心の痛んだ青少年をお預かりしていた時のことです。

彼らが24時間している仕事は、人を試すことです。

教会スタッフや牧師が

・疲れた時
・空腹な時
・クレームを受けてストレス満載の状態の時

に、次の行動をどうするのか虎視眈々と見つめます。

そうする目的は

「どうせあんたも親と同じで、私なんかより自分のことのほうが大事なんでしょう」

という事実をつかむことです。

しかし、否定的結果を予想する裏側には、逆に強烈な

「あなたは本当に私のことを愛してくれますか?」

という期待があります。

ですから、関わる側がそこでニコッとできるかどうかが勝負なのです。

「そうだね。そんなことより、あなたの心のほうが大事だ」

と笑顔でその人に対することができるほどの実力が備わったなら、彼らの心は癒やされていきます。

問題は相手側にあるのではなく、関わるこちら側にあったのです。

神はそのことに気づかせ、私たちを本当の愛の人とならせるために、試みに会わせるのではないでしょうか。

-*-*-*-*-*-*-

神様からの試験にパスする今日でありますように…。

-*-*-*-*-*-*-
-*-*-*-*-*-*-

□ ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ □
■メールマガジン「今日のみ言葉」
■発行責任者:山形ジョイフルチャーチ 丸山芳浩
■ご意見ご感想は、maruyama@mikotoba.orgまでどうぞ
■Webサイト  https://mikotoba.org
■Youtube 丸山芳浩師 メッセージチャンネル
www.youtube.com/channel/UCXkISdmuTWhsbW1i4DNey6w

■御言葉メールの申込、停止は全て自動でなされます。下記メールアドレスに件名も本文も無い空メールを送信して下さい。
・御言葉メールをお申し込みになりたい方は
reg@mikotoba.org
(仮登録メールが送られますので、その中のリンクをクリックして本登録となります)
・御言葉メールを停止したい方は
del@mikotoba.org