今日のみ言葉【No.3244】(2023年12月11日)「生活の処方箋(98)『人生の渋み』」

忍び抜いた人たちはさいわいであると、わたしたちは思う。あなたがたは、ヨブの忍耐のことを聞いている。また、主が彼になさったことの結末を見て、主がいかに慈愛とあわれみとに富んだかたであるかが、わかるはずである。
(ヤコブ5:11)

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日本人なら、日に何度か日本茶を召し上がるでしょう。

日本茶は、よい茶葉にほどよい湯加減でいただく第一煎では甘みを味わい、第二煎では苦みを味わい、最後に茶の渋みを味わう、と言います。

人生はお茶に似ています。

楽しみを求めて努力しますが、その向こう側には予期しない苦しみがあり、まさに、

「苦みを味わう」

ということでしょうか。

しかし、耐え忍んでいくと、そこに渋みの世界が培われます。

「あの人は渋みのある人」

と、深みのある、重厚なお人柄を表現します。

深みのある人柄、渋みのある人生を生きるためには、忍耐が勘所です。

北京オリンピック男子マラソンで、ケニアのワンジル選手が優勝しました。

彼が仙台育英高校に留学していたことも話題になりました。

彼は優勝した理由を尋ねられ、

「日本で我慢することを学んだから」

と答えました。

今週も渋みのある人生へと心がけたいものです。

(※田中信生の『生活の処方箋』より)

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新約聖書のヤコブの手紙の中に、

「忍び抜いた人たちはさいわいであると、わたしたちは思う」
(ヤコブ5:11)

とあります。

忍耐は信仰者にとって必要なものであり、そこを通して神の祝福が得られるからです。

忍耐を培うとは、途中であきらめたくなる誘惑との戦いです。

辞めたい、止めたい、ここで中止するのが自分を愛するための賢明な判断だ…。

忍耐力が養われるまで、このような誘惑はつきまといます。

そこを「忍び抜く」ことができるのは、その先にある神の祝福を見ているからです。

ヤコブの手紙では、旧約聖書のヨブ記の話が出ています。

「あなたがたは、ヨブの忍耐のことを聞いている。また、主が彼になさったことの結末を見て、主がいかに慈愛とあわれみとに富んだかたであるかが、わかるはずである」
(ヤコブ5:11)

私たちが3年に渡るコロナ危機を乗り越えることができたのは、今不自由な思いをしても、必ずいつか普通の日常生活を送れる日が来るという希望があったからです。

そして今、私たちはその日々を生きています。

渋みのある人生を、一つ獲得したと言えましょう。

このようにして、私たちは思わぬ形で神の祝福を得ていくのです。

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苦しみを通して忍耐をもたらす神を讃美しつつ、今日のチャレンジに取り組む一日として参りましょう。

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