今日のみ言葉【No.3208】(2023年10月27日)「人を束縛する律法主義(2)」

ユダヤ教で、特に安息日とユダヤ教の祝日に食事の前に手を洗うために使用される銀のカップ。

 

ところが、食前にまず洗うことをなさらなかったのを見て、そのパリサイ人が不思議に思った。
(ルカ11:38)

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コロナウィルスの時期を経て、私たちは以前にも増して手を洗う重要性を知り、その習慣を身につけました。

聖書で言う「手を洗う」とは衛生的意味ではなく、儀式的意味です。

イエス様はあえてその意味を否定されました。

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あるパリサイ人がイエス様を食事に招きました。

パリサイ人とは、モーセの律法にさらに細かな規定を加えた「口伝律法」を厳格に守る人たちです。

たとえば、祭司が幕屋で手足を洗う規定は出エジプト記にはあります。

「あなたはまた洗うために洗盤と、その台を青銅で造り、それを会見の幕屋と祭壇との間に置いて、その中に水を入れ、アロンとその子たちは、それで手と足とを洗わなければならない」
(出エジプト30:18-19)

しかし、食前に手を洗う規定はモーセの律法にはありません。

このような余分な決まりを加えて、人々を束縛していたのが口伝律法と言われるものです。

これは2000年前だけの出来事ではなく、それ以来ずっと続き、現代にまで至ります。

イエス様は、この形式的な行為を否定することを通して、パリサイ人らに挑戦したのです。

「ところが、食前にまず洗うことをなさらなかった」
(ルカ11:38)

ここから内側と外側の話しとなり、怒濤のようにイエス様はパリサイ人を糾弾します。

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外側を取り繕うことに汲々として生活していることに気づき、イエス様の言葉に素直に従って参りましょう。

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