今日のみ言葉【No.3207】(2023年10月26日)「ヤコブ対ラバン(4)」
そこでヤコブは立って、子らと妻たちをらくだに乗せ、またすべての家畜、すなわち彼がパダンアラムで獲た家畜と、すべての財産を携えて、カナンの地におる父イサクのもとへ赴いた。
(創世記31:17-18)
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優秀な社員ほど突然会社を辞めます。
代表的理由3つ。
(1)仕事の量が不平等かつ正当な評価を得られない。
できる人には仕事が集中しますから、他の社員との間に不平等感が生まれます。
(2)企業理念が理解できない。
会社の方針に一貫性が感じられず、矛盾を感じます。
(3)これ以上成長することができないと判断した。
優秀な人ほど自分を成長させようとしますが、その機会が得られません。
「自分がここにいても未来はない」
そう思った社員は辞めていきます。
ヤコブも同じです。
ここにいても未来は無い。
彼はカナンの地に将来があると確信して出て行きます。
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妻たちから同意を得たヤコブは、生まれ故郷のカナンの地に向かって出発します。
「そこでヤコブは立って、子らと妻たちをらくだに乗せ、またすべての家畜、すなわち彼がパダンアラムで獲た家畜と、すべての財産を携えて、カナンの地におる父イサクのもとへ赴いた」
(創世記31:17-18)
ヤコブはラバン所有の家畜を奪っていったのではありません。
彼は神の恵みによって増えた家畜や財産だけを持って出て行きました。
ですから、ヤコブはラバンに何一つ損害を与えずにそこを去ったのです。
ただし、
「自分の逃げ去るのを彼に告げなかった」
(創世記31:20)
とあるように、会社に無断欠勤をしてそのまま退職するように、現代の若者言葉で言えば「ばっくれる」という強引な行動を取りました。
聖書には、
「ヤコブはアラムびとラバンを欺き」
(創世記31:20)
と書いてありますが、先にヤコブを欺いたラバンが今回の出来事をもって欺き返されたということです。
人を騙す人は、やがてどこかで誰かに騙されるのです。
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さて、ラバンは指をくわえてヤコブの集団が去って行くのを見ていたのでしょうか?
「その時ラバンは羊の毛を切るために出ていた」
(創世記31:19)
とありますから、彼はずっと離れた場所にいて、大事件が起きていることを知らなかったのです。
「三日目になって、ヤコブの逃げ去ったことが、ラバンに聞えた」
(創世記31:22)
ヤコブの逃亡の事実をつかむのが遅れたラバンは、必死になって彼を追いかけ、捕まえようとします。
そして、とうとう、
「彼は一族を率いて、七日の間そのあとを追い、ギレアデの山地で追いついた」
(創世記31:23)
となります。
せっかく神の御心の方向に進んだのに、元の木阿弥で、結局は力の強い人の言うなりになってしまうのでしょうか?
神の助けは無いのでしょうか?
ヤコブはどうなってしまうのでしょう?
以下、次回に続きます。
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御心と確信したら、後は行動です。
動き出してからのことは神様にお任せしましょう。
ただ神の御心に従うのみの心構えで、今日一日を過ごして参りましょう。
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