今日のみ言葉【No.3079】(2023年 5月16日)「善きサマリヤ人の話(3)」
すると彼は自分の立場を弁護しようと思って、イエスに言った、「では、わたしの隣り人とはだれのことですか」。
(ルカ10:29)
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イエス様から
「あなたの答は正しい。そのとおり行いなさい。そうすれば、いのちが得られる」
(ルカ10:28)
と言われた律法学者でしたが、意外にも彼はその通りにしようとはせず、
「すると彼は自分の立場を弁護しよう」
(ルカ10:29)
としました。
そして続けて、
「では、わたしの隣り人とはだれのことですか」
(ルカ10:29)
と質問してきたのです。
これはどういうことでしょうか?
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律法学者が自分で出した答である「隣人愛」の聖書箇所は、レビ記19章18節です。
「あなた自身のようにあなたの隣人を愛さなければならない」
(レビ記19:18)
この命令が書かれてある19章の冒頭には、
「主はモーセに言われた、『イスラエルの人々の全会衆に言いなさい」
(レビ記19:1-2)
とあり、この律法はユダヤ人向けに言われていることがわかります。
イエス様に質問してきた律法学者は、同胞であるユダヤ人には隣人愛を尽くすが、異邦人には隣人愛を示さなくてもよいのではないか、ということをはっきりさせたかったわけです。
これは、ユダヤ人は味方で異邦人は敵、と二分する考え方であり、自分から差別を作り出す考え方です。
ここからわかることは、彼はユダヤ人なら愛せるが、異邦人などとても愛することはできないと、限りなく隣人愛を広げる力が自分には無いことを意識していたのです。
それで、理論的根拠をさぐり、自分の限定的愛の正当性を立証しようとしたわけです。
もし彼が謙遜な態度で求めてきたのだったら、次のような質問が出てくるはずでした。
「先生、そもそもその神の命令が実行できないので聞きに来たのです。そうできるにはどのようにしたらいいですか?」
ところが、彼の反応は自己保身のための攻撃的質問でした。
そこでイエス様は絶妙の人選をします。
サマリヤ人を主人公にした話をなさるのです。
サマリヤ人とは誰なのでしょうか?
以下、次回に続きます。
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「頭ではわかっていても、実行できない自分がいます。主よお助け下さい」
と素直に祈れる自分であることが最も大事です。
神の前に素の自分を投げ出しても安全だと思えるほど、信仰深くありたいものです。
そのためにも、聖書をじっくりと読み、御言葉に瞑想する今日として参りましょう。
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