今日のみ言葉【No.3080】(2023年 5月17日)「イサクの罪(2)」
わたしの好きなおいしい食べ物を作り、持ってきて食べさせよ。わたしは死ぬ前にあなたを祝福しよう」。
(創世記27:4)
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1週間の断食祈祷をした時、やはり食べ物の妄想が出てきました。
おもしろいことに、高級食材は全く思い浮かばず、食べたいと思うのは、おにぎりや漬物等の普段の食事です。
思っただけで唾が出るほど実感のこもった食事が一番おいしいと感じられるのでしょう。
イサクにとってそれは鹿肉の料理でした。
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「自分はもうすぐ死ぬかもしれない」という恐れは、イサクにあることを思いつかせます。
彼は鹿肉が好きだったので、人生の最後にその料理を食べたいと思ったのです。
そこで、自分のために鹿を獲ってくれとエサウに頼み、
「わたしは死ぬ前にあなたを祝福しよう」
(創世記27:4)
と、その労働の対価として「祝福」というご褒美をあげて報いようとしました。
現代の私たちからすれば、何の問題も無いように感じられますが、「祝福」という言葉の意味するところが違います。
これは、報酬やプレゼントということではなく、「相続」させるということです。
つまり、
「わたしは死ぬ前にあなたを祝福しよう」
とは、
「わたしは死ぬ前にあなたに自分の全財産を分け与えよう」
という意味になるのです。
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イサクの財産の中には、物質的なものも霊的なものも含まれます。
すると、霊的資質の乏しいエサウに、アブラハムから継承される霊的祝福の権利が移ることになります。
エサウは豆の煮物で長子の権利を弟ヤコブに売り渡した人ですから、アブラハム契約の重大性など理解していません。
そこには、未来の全人類の救いがかかっています。
イサクは大変危険なことを、ふとした思いつきだけでしようとしていました。
さて、そのアブラハム契約は、生まれる前からヤコブが受け継ぐと神は決めておられました。
「兄は弟に仕えるであろう」
(創世記25:23)
まとめると、
・兄エサウは弟ヤコブに長子の特権を売り渡したので、父イサクの財産を相続する、つまり「祝福」を受ける権利を持つのはヤコブである。
・母リベカの胎内にいる時から弟ヤコブが神の契約を受け継ぐ者と定められている。
ということです。
イサクはこれらを無視して、自分の好みで財産をエサウに相続させようとしています。
神が定めた秩序をイサクは破ろうとしているのです。
これがイサクの罪です。
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さて、これに敏感に反応したのが妻リベカです。
彼女は夫イサクの誤りを指摘し、その罪を正す神の使いのような働きをしたのでしょうか?
実際はリベカも自分の考えで行動し、事態は思わぬ方向に進みます。
次回からは「リベカの罪」を取り扱います。
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正しいと思うことをやっていても、それが罪であるとはわからずにしていることがあります。
神に方向を正していただく今日として参りましょう。
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