今日のみ言葉【No.1905】(2018年12月17日)「 聖化(7)」
愛する者たちよ。あなたがたに勧める。あなたがたは、この世の旅人であり寄留者であるから、たましいに戦いをいどむ肉の欲を避けなさい。
(第1ペテロ2:11)
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「猫を追うより皿を引け」という諺があります。
皿の上の魚を猫が狙っているので、「シッシッ!」と追い払うのですが、何度追い返しても執念深くまたやってきます。
そんなことを繰り返しているのなら、さっさと皿を引いて、冷蔵庫の中にでもしまっておけばよいのです。
罪や肉の欲と戦い続ける努力は尊いのですが、連戦連勝とはいきません。
人の力には限界があるのです。
そういったものを避ける工夫をすることが聖化を助けます。
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人が聖化されるための訓練の3番目は、罪や誘惑から身を離れさせ、それらとの接触を避けることです。
エデンの園でエバが蛇の誘惑に乗った時、
「女がその木を見ると」
(創世記3:6)
とあります。
見てしまうと欲が生まれます。
「それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われた」
(創世記3:6)
そして人類に罪が入ったと聖書は記しています。
これは「たましいに戦いをいどむ肉の欲」を避けなかった失敗例です。
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次は成功例です。
創世記でヨセフが主人ポテパルの奥さんから誘惑を受けるシーンがあります。
彼は誘惑と肉の欲に身をまかせることをせず、彼女とは一定の距離を置き、一緒にいる時間と場を作りませんでした。
「彼女は毎日ヨセフに言い寄ったけれども、ヨセフは聞きいれず、彼女と寝なかった。また共にいなかった」
(創世記39:10)
とうとう彼女に襲われた時、彼は逃げました。
「彼女はヨセフの着物を捕えて、『わたしと寝なさい』と言った。ヨセフは着物を彼女の手に残して外にのがれ出た」
(創世記39:12)
罪を犯さないための工夫の一番は、その場から離れ、逃げることです。
ただし、それで万事めでたしめでたしで終わるのではありません。
その後の創世記の展開を見ると、主人は妻の虚偽の証言を真に受け、ヨセフを獄屋に入れてしまいます。
彼の身の潔白は証明されず、立場が強い方の彼女は自分の身を守り通し、ウソがそのまま真実として歩き通す現実を見ます。
しかし、罪と共にいるよりは神と共にいたほうが良いのです。
「主はヨセフと共におられて彼にいつくしみを垂れ、獄屋番の恵みをうけさせられた」
(創世記39:21)
ここから彼は不思議な導きでエジプトの総理大臣となり、イスラエルの将来を左右する器として神の御計画の中で用いられていくのです。
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A子さんは人に振り回される人でした。
人との軋轢や争いを避けていたので、頻繁にお付き合いに誘われ、交友関係は豊富でした。
しかしそれが彼女を本当に満足させるものでないのは明らかです。
人とのつきあいが広がれば、無理なお願いを聞かねばならないことも出てくるので、当然そこには不平不満が湧いてきます。
それをグッと心に飲み込んで処理していたせいか、彼女はしばしば原因不明の体調不良に悩まされていました。
クリスチャンになってからのA子さんは、
「神様が喜ばれない否定的話、人の悪口や噂話の場からは身を引こう」
と決心され、
「あ、ここはもうダメね。行くのやめるわ」
と次々とお付き合いを減らしていきました。
結果、どうなったでしょう?
「あの人何やってんの」という批判めいた陰口が聞こえてこないわけではありませんでしたが、それは短期間で終息しました。
人は他人のことなどたやすく忘れ去るものです。
A子さんには少数ですが良質の人間関係が残されました。
そして彼女の内に、「人から理解されなくても生きていける」という強さが培われました。
今ではそれがご主人に伝わり、家族を支える存在感のある母親として生活しておられます。
あの振り回されていた時代が嘘のようです。
罪の場から離れ、神と共にいることを選択する人生にはこのような成長の恵みが与えられるのです。
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神のものでないとわかったら、その場を離れましょう。
そして、神と共にいる時と場を選択しましょう。
今日がその決心をつけられる日となりますように…。
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