今日のみ言葉【No.543】(2013年 4月12日)

「あなたの足のくつを脱ぎなさい。あなたが立っている所は聖なる所である」。ヨシュアはそのようにした。
(ヨシュア記5:15)

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アメリカで最初にお世話になったチャールズさんのお宅で、

「おまえは日本人だそうだが、銃を見たことはあるか?」

と聞かれ、「No」と答えると、

「それなら、見せてやろう。」

と、引き出しの鍵を開け、ニヤリと笑いながら、いきなり私に銃口を向けました。

「No ! No ! Help me !」と叫び、私は両手を挙げていました。

もちろん弾は入っていないことは知っていましたし、彼が冗談でやっているのだと分かっていても、あれはやっぱり恐かったです(^^;;)。

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ヨシュアは銃ではなく、抜き身のつるぎを手に持った人と出会いました。

敵か味方か?彼は、

「あなたはわれわれを助けるのですか。それともわれわれの敵を助けるのですか」。
(ヨシュア記5:13)

と尋ねると、

「いや、わたしは主の軍勢の将として今きたのだ」

という答えが返ってきました。

ヨシュアの側でもなく、敵のエリコの側でもなく、神の側につく者だ、という意味です。

つまり、自分中心に考えるのではなく、神中心に考えよ、とヨシュアに迫ったのです。

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このときのヨシュアは、エリコの近くにいたと記されています。

目に見えるものは、エリコの町を囲む高く頑丈な城壁です。

エリコをどのように攻め落とすか、ヨシュアの心に不安がないと言ったら嘘になります。

そこで主の軍勢の将たる人物がヨシュアにこう語ったのです。

「あなたの足のくつを脱ぎなさい。あなたが立っている所は聖なる所である」

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モーセも燃える柴で最初に神に出会った時、

「足からくつを脱ぎなさい。あなたが立っているその場所は聖なる地だからである」
(出エジプト記3:5)

と言われました。

くつを脱いだら思い通りの行動がとれません。

岩だらけの荒れ地を自由に移動することができなくなるからです。

くつを脱ぐとは、自分の権利を捨て、神にゆだね、おまかせすることです。

人は我力に傾くと不安になります。自分の力の限界を知っているからです。

いつの間にか神のなされた大いなる業を忘れ、自分で何とかせねばならぬ、と考えるヨシュアに対し、神の軍勢の将は神にお任せすることを再確認させて下さったのです。

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次に、

「あなたが立っているその場所は聖なる地」

だということを気づかせてくれました。

エリコは神様もご存知ない未知の土地ではなく、既にそこは神の地であったのです。

神の地であるゆえに、神と共に働き、勝利を収めることができます。

自分を中心として「敵か味方か」と考える方向に傾いていたヨシュアが、一転して、

「神の世界の中で一部の役割を担う私」

と、視点が転換した瞬間でした。

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私たちも自分のくつを脱ごうとしないで、

「どうしよう、どうしよう。」

と迷ってはいないでしょうか?

あっさりとくつを脱ぐこと、すなわち神様にこの状況をゆだねてまいりましょう。

そして、自分がここを神の地に変えようとしていたのだ、と気づき、悔い改めて方向転換をすることです。

既にこの地が神の地であった、と意識を変えると、今まで目の前にあっても見えなかった神の道が目に入っていることでしょう。

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祈り、主の導きを待つ一日として参りましょう。