今日のみ言葉【No.2938】(2022年11月 1日)「キリストの受難告知(5)」

(biccamera.comより)

「人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちに捨てられ、また殺され、そして三日目によみがえる」。
(ルカ9:22)

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カウンセリングの授業で、朝起きてから学校に来るまでのことを短く話すという練習問題があります。

その例をお見せするために、女子学生さんに前に出ていただいた時のことです。

学:「学校に行く前に(髪に)アイロンかけるんですけど、時間がかかって焦っちゃって」

私:「(服に)アイロンかけるんだ。さすがに身だしなみには気を使っていますね」

学:「ええ、でも、毎日なんで面倒くさい時もあります」

私:「毎日ではね。僕もたまに朝(家電製品の)アイロンかける時あるけど、ちゃんとやると時間がかかるよね」

学:「(私の短い髪を見て)先生も(美容用品の)アイロンかけるんですか?!」

私:「そうだよ。でも、ほとんどは私の奥さんがやってくれるんだけどね」

学:「え、先生の奥さん、(髪に)アイロンかけてくれるんですか?」

私:「そうだよ、僕はその間あっちこっちへ行って準備できるから助かるよ」

学:「え、先生の奥さん、動きながら(髪の)アイロンかけるんですか?!」

服のしわ伸ばしのアイロンと、髪にかけるヘアアイロンの違いが分からないで交わした「すれ違い」でした。

ペテロが告白した「神のキリスト」という言葉では、実はそこに重大なすれ違いがあったのです。

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ペテロが答えて言った、

「神のキリストです」
(ルカ9:20)

の「キリスト」とは、彼が考える意味では「栄光の王」でした。

それは、自分たちに素晴らしい将来をもたらしてくれる存在です。

ところが、イエス様が言う「キリスト」とは、苦しみを受ける受難のしもべです。

「人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちに捨てられ、また殺され、そして三日目によみがえる」
(ルカ9:22)

これは、キリストはユダヤの指導者たちに捨てられ、十字架上で死に、3日目に復活するという予告です。

イエス様は、メシアの使命と十字架の受難は決定していることを教えられたのです。

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もし、あなたが初めて教会に来た時に、

「洗礼を受けても、あなたが考えるような祝福はありません。苦労ばかりが待っています」

と聞かされたら、どう反応なさいますか?

「え、話が違うんじゃないですか?まさかそんなことないでしょう?」

と、自分が思っていることの方が正しいと思うことでしょう。

これがペテロでした。

マタイによる福音書では、キリストの受難予告を聞いた後、彼はすぐにこう言ったと記されています。

「すると、ペテロはイエスをわきへ引き寄せて、いさめはじめ、『主よ、とんでもないことです。そんなことがあるはずはございません』と言った」
(マタイ16:22)

これほど、「キリスト」という言葉に対するイメージには開きがあり、自分が握っている祝福は決して手放そうとはしないのが人間です。

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イエス様はこの後、受難とその先にある本当の祝福について語られます。

あなたも、すれ違いの道から、神と共なる道を一緒に歩み出すことができますように…。

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