今日のみ言葉【No.2939】(2022年11月 2日)「イサクの誕生(3)」
サラはエジプトの女ハガルのアブラハムに産んだ子が、自分の子イサクと遊ぶのを見て、
(創世記21:9)
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あなたは自分の名前が好きですか?
あるいは、名前のことで笑われたりしたことはないでしょうか?
イサクという名前の意味は「笑った」ということなので、そこがイシマエルに「笑われた」というのが今日の箇所です。
母親のサラは、そんな小さな出来事に将来の大きな問題を見ました。
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今日の聖書箇所は、
「サラはエジプトの女ハガルのアブラハムに産んだ子が、自分の子イサクと遊ぶのを見て」
(創世記21:9)
です。
この後、サラは夫アブラハムに
「このはしためとその子を追い出してください。このはしための子はわたしの子イサクと共に、世継となるべき者ではありません」
(創世記21:10)
と言います。
これはかなり過激な主張ではないでしょうか?
口語訳聖書では
「自分の子イサクと遊ぶのを見て」
とあるので、
「単に遊ぶのを見ただけで腹を立てるだろうか?」
という疑問が湧いて出ます。
しかし、他の聖書訳を見ると、
「自分の子イサクをからかっているのを見た」(新改訳)
「イサクをからかっているのを見て」(新共同訳)
とあります。
この日は、「イサクが乳離れした日」ですから、彼はまだ3歳から5歳程度です。
そうすると、イシマエルは17歳から20歳くらいです。
大きなお兄ちゃんが、まだ年端もいかぬ子供をからかって遊んでいたというわけです。
おそらく、イサクの「笑い」という名前を「笑った」のだと考えられます。
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これがサラの「癪(しゃく)に障(さわ)った」のです。
それが聖書の
「サラはエジプトの女ハガルのアブラハムに産んだ子」
(創世記21:9)
という表現に見られます。
イシマエルという名前を書けばいいものを、わざわざハガルの子として書かれてあるところに、サラのハガルに対する強烈な感情が見て取れます。
女奴隷ハガルはかつて傲慢になったため、女主人であるサラに追い出されましたが、ハガルは荒野で神と出会い、サラはその変えられた姿を見て彼女を受け入れ、以前と同じ生活を続けました。
両者共に神と出会い、神を知ってはいても、人間には感情というものがあります。
我が子のイサクが正式な後継ぎであることは言うまでもありませんが、幼いイサクを下に見るイシマエルの姿を見て、彼女は将来、世継ぎ争いが起きそうな予感がしたのでしょう。
その可能性を消すために
「このはしためとその子を追い出してください。このはしための子はわたしの子イサクと共に、世継となるべき者ではありません」
(創世記21:10)
と言ったのでしょうが、そこにはハガルに対する感情があったことは否めません。
会社に例えれば、問題の社員を円満退社させるための段取りを抜きにして、即刻退社を命ずるようなものです。
イサクがアブラハム契約の正式な継承者であることを確保するための処置とはいえ、これはあまりにも感情的に先走った言葉だと考えられます。
さて、神はこの隠された動機や人間の感情的な行動をどうお用いになられ、最善の結果へと導かれるのでしょう?
以下、次回に続きます。
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神を信じ、救われてはいても、私たちは感情によって動かされるものです。
神の導きを期待し、先走っていた自分を方向転換させ、じっくりと神にお任せする人生を送って参りましょう。
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