今日のみ言葉【No.2897】(2022年 9月10日)「アブラハム契約の確認(4)」
わたしは彼女を祝福し、また彼女によって、あなたにひとりの男の子を授けよう。わたしは彼女を祝福し、彼女を国々の民の母としよう。彼女から、もろもろの民の王たちが出るであろう」。
(創世記17:16)
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「青天の霹靂」(せいてんのへきれき)という言葉があります。
「霹靂」とは、突然雷が鳴ることで、澄んだ青空なのに急に雷が「ド、ドーン!」と鳴った状態のことです。
ここから、予想外のことが突然起こることを「青天の霹靂」と言うようになりました。
アブラハムにとって、まさしくこれが起きたのが今日の聖書箇所です。
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アブラム(高く上げられた父)という名前が、アブラハム(諸国民の父)と改められ、
「わたしはあなたと後の子孫とにあなたの宿っているこの地、すなわちカナンの全地を永久の所有として与える。そしてわたしは彼らの神となるであろう」
(創世記17:8)
と、改名された名前の通り、神はご自分がアブラハムと結んだ契約内容をさらに明らかにし、確かなものとされました。
次は妻のサライです。
サライ(私の王女)という名は、サラ(王女)という名前に変えられました。
となると、この直後に重大な発表があるはずです。
アブラハムは身構えました。
そして、神様から超意外な約束が告げられます。
それは、
「わたしは彼女を祝福し、また彼女によって、あなたにひとりの男の子を授けよう。わたしは彼女を祝福し、彼女を国々の民の母としよう。彼女から、もろもろの民の王たちが出るであろう」
(創世記17:16)
という契約内容でした。
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「まさか!」
これがアブラハムが感じた第一印象だったでしょう。
彼はハガルとの間にイシマエルという男の子をもうけていました。
それは、どう見ても正妻であるサラとの間に子が生まれる見込みがなかったので、自分の血統を残すという意味での現実的選択でした。
これはいわば人間としての最善の選択です。
ところが、この「人間の最善」は神の御心を見事に外していた、ということがこの時点で明らかになったのです。
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このときのアブラハムは自分のやり方に自信を持っていたと考えなければなりません。
確かに妻サラと女奴隷ハガルとの間には一騒動ありました。
アブラハムはそれに振り回されましたが、主の使の介入があり、サラとハガルの関係は穏やかになりました。
イシマエルも無事生まれました。
これで世継ぎの問題は解消です。
アブラハムはトラブルを乗り切ったのです。
その後、13年間、神はアブラハムの前に現れていません。
神様は自分に何も言っていないのだから、これで良いのだろうとアブラハムは判断していたはずです。
ところが、今日の聖句の内容は、
「おまえの判断は私の御心とは異なる」
と言われたも同然ですので、さぞかし彼は面食らったことでしょう。
神の御心を追い求めて、最善の選択をしたと思っても、神はさらにその上の「神の最善」のわざをなさいます。
うまくやれたと思っても、どこかに欠点が残るのは、神の御心が現れるためです。
つまり、人間が罪人であることが明らかにされるためなのです。
素晴らしいと褒めまくられていれば、いつしか人は傲慢になり、自分が神になってしまいます。
人間の本当の姿である罪人、ダメな人間であることがさらされることが御心。
それによって、本当の立役者は神であることが明らかにされるためなのです。
さて、アブラハムはどのように反応したのでしょう?
以下、次回に続きます。
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うまく行っても、行かなくても、ただ神をあがめ、神の最善を見させていただきましょう。
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