今日のみ言葉【No.2883】(2022年 8月25日)「サライとハガル(2)」
彼はハガルの所にはいり、ハガルは子をはらんだ。彼女は自分のはらんだのを見て、女主人を見下げるようになった。
(創世記16:4)
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北海道のあるブルーベリー農園にエゾウサギが現れて実を食べています。
大変です。
しかし、大変は大変でも、この農園にとっては「大変ありがたい」ことになっているのだそうです。
「うさぎが食べている下の方にある果実は雨等の跳ね返りで汚れるので収穫しません。しかし放置すると腐って病害虫の影響やスズメバチが沢山きてしまうので本来なら全て収穫したいのです」
(https://togetter.com/kiji/2022/08/15/108573)
本来なら腐って害になる実がそうなる前に処分でき、しかもうさぎにとっては良いおやつになっているという、両者win-winの良い関係になっているということです。
こういう「想定外」なら起きてもいいのですが、良くない「想定外」もあります。
サライにとってはハガルの傲慢がそれでした。
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サライは神の約束に従ってではなく、神抜きで、しかし合法的手段で子を得ようとして、アブラムに女奴隷ハガルを与えました。
「彼はハガルの所にはいり、ハガルは子をはらんだ」
(創世記16:4)
この策はうまく行ったように見えました。
ところが、サライにとって想定外の展開が起きてきます。
「彼女は自分のはらんだのを見て、女主人を見下げるようになった」
(創世記16:4)
ということです。
そもそもハガルは奴隷ですから、当時の考え方としては物であり商品です。
主人の命令によってどんなことでもしなければなりません。
ところが、アブラムの子を妊娠したことにより、一族の次のリーダーとなる子の母親となる未来が見えました。
奴隷の身分から一挙に「お世継ぎのお母様」と見られる大転換が起きます。
すると、ハガルにとってサライは自分の女主人ではありますが、これから老いていくばかりの力のない存在だと見下げだしたのです。
ハガルの傲慢が顔を出し、サライは女主人の自分が奴隷から侮蔑されるという想定外の展開に猛烈な怒りを感じます。
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さて、ここで注意しなければならないことは、
「ほら、やっぱり神様抜きで事を進めるとこういうトラブルが起きるんだ。ちゃんと神様に従っていればこんな事は起きないのだ」
と思ってはいけないということです。
神を信じて進めても、信仰抜きで進めても、想定外の問題は起きます。
信仰があればスムーズに進み、信仰がなければトラブルばかり、という単純なことではないのです。
不信仰の種を蒔いてその苦い実を刈り取ることもあり、信仰の種を蒔いた時に、その実を収穫させまいとしてサタンの妨害に出会うこともあるのです。
ですから、
「想定外のトラブルに出会ったのは、自分が悪かったせいだ」
と性急に結論づけてはいけません。
神は人間に自由を与えられましたから、あえてご自身は黙して何も言わず、人間に選択させます。
人は神を信じて御心を選ぶ時もあれば、信ぜずに御心とは違う道を歩むこともあります。
しかし、すべてをご存知で、すべてをご支配される神は、その人間の選択を用いて、ご自身の祝福の計画を進められるのです。
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感情的になったサライは、エデンの園でのアダムとエバのような反応をします。
聖書に登場する人物であれ、人は皆、罪人だからです。
その私を選び、愛し、用いようとされる神と共に、今日も祝福を目指して歩んで参りましょう。
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